道教委の小・中新任主幹教諭研修会　９０人が講義や演習で研鑚　服務や危機管理など学ぶ

（道・道教委 2018-07-12付）

川端主幹が学校の組織マネジメントについて講義した

　道教委は六日、札幌市内の道第二水産ビルで三十年度公立小・中学校新任主幹教諭研修会を開いた。従来、各地域で行っていたものを、本年度から道内一会場で開催。学校の組織マネジメント、教職員の服務、学校の危機管理に関する講義などを通し、主幹教諭に求められる資質・能力への理解を深めた。

　主幹教諭の職責や本道における現状の教育課題などについて研修を行い、主幹教諭としての資質・能力の向上を図るもの。これまで各管内で実施していたが、本年度から札幌市内の一会場で開催。新任主幹教諭約九十人が参加した。

　開会に当たり、池野敦義務教育課長があいさつ。研修の大きな目的の一つに組織マネジメント力の向上を挙げ、研修を通して基礎的な知識、実践力を高めるよう期待した。働き方改革の推進においても、組織マネジメントの機能が必要とした。

　カリキュラム・マネジメントについては、効果的な手法を校長、教頭で話し合って評価項目を作成し、地域課題を明確化する必要性を指摘した。

　続いて、義務教育課の川端香代子主幹が「学校の組織マネジメント」と題して講義。カリキュラム・マネジメントについて、「教育の目的や目標の実現に必要な教育内容を教科横断的な視点で組み立てる」「教育課程の実施状況を評価し、その改善を図る」「必要な人的・物的な体制を確保する」をポイントに挙げ、既存の学校の教育資源や体制を効果的に結び付けるよう意識し、取り組むよう呼びかけた。

　つぎに、教職員課の石川源主査が「教職員の服務」、福利課の元田夏起主幹が「教職員のメンタルヘルス」についてそれぞれ講義。このほか、学校の危機管理、学校運営の基本的な考え方に関する講義、演習を行った。

(道・道教委 2018-07-12付)