小規模総合学科校等の魅力化―道教委 道立17校指定し実践 地域資源生かした指導を(道・道教委 2018-07-13付)
道教委は、三十年度小規模総合学科校等の高校魅力化推進事業における推進校を決定した。新規の清水高校を含む総合学科設置校、全日制普通科単位制、連携型中高一貫教育を導入している道立高校十七校を指定。「地域の自然や産業等の教育資源を活用した教育活動」「確かな学力の育成等に向けた教育課程や指導方法の改善・充実」に関する取組などをテーマに、高校の魅力化に向けた実践を推進する。
事業は、小規模な総合学科校等が実施する高校の魅力化に向けた取組を支援し、教育環境の充実を図るとともに、成果を普及させ、本道の高校教育全体の活性化に資することをねらっている。
対象は、一学年三学級以下の全日制で総合学科設置校、普通科単位制や専門学科単位制、フィールド制、連携型中高一貫教育を導入している道立高校。
推進校は、①地域の自然や産業等の教育資源を活用した教育活動②確かな学力の育成等に向けた教育課程や指導方法の改善・充実③豊かな人間性の育成等に向けた教育課程や指導方法の改善・充実④その他、高校の魅力化を推進するための教育活動―に関する取組をテーマとし、高校の魅力化に向けた実践を進める。
指定期間は一年間。推進校は、生徒や保護者、地域住民の理解を深めるとともに、ほかの学校における教育活動の参考となるよう、ホームページなどを活用し、積極的な情報提供に努める。
三十年度の推進校として、総合学科設置校、全日制普通科単位制、連携型中高一貫教育を導入している道立高校十七校を決定。新たに清水高(総合学科設置校)を指定した。
三十年度の推進校および各学校の研究主題はつぎのとおり。
◇
▼総合学科
▽美唄尚栄=協働による地域社会と共にある学校づくりの推進
▽余市紅志=確かな学力の育成につながる魅力ある教育課程編成と地域に根ざした学校づくりの一層の推進
▽森=地域の関係機関との連携による地域の特産品や教育資源を活用した教育活動の充実
▽檜山北=生徒の実態と地域の負託に応えるキャリア教育の充実と次期学習指導要領を見据えた授業改善
▽留辺蘂=ESD(持続発展教育)を基軸としたキャリア教育と心の教育
▽斜里=知床・産業系列関連科目の効果的な指導内容・指導方法等の開発・評価・改善
▽池田=小規模総合学科における授業改善と評価方法の改善に向けた取組
▽清水(新規)=総合学科の特徴を活かした効果的な少人数指導の研究
▽標茶=インタープリター教育により、質の高い学力を身に付け、主体的で豊かな人間性をもった生徒の育成を目指す
▼普通科単位制
▽砂川=自己肯定感をもたせ、他者を思いやる心を育み、地域の将来を構想できる人材育成の研究
▽江差=英語におけるプレゼンテーション能力の育成
▼連携型中高一貫教育
▽上川=環境学習を通したシャトルバスネイチャーガイドの内容の検討を通して、上川町の環境やその保全の必要性の伝達方法について考える
▽鵡川=地域と協働し、地域の教育資源を活用した課題解決型学習や生徒の特性や能力を伸長させるためのテーマ別グループ学習等の実践による、社会に開かれた教育課程および連携型中高一貫教育の今後の在り方に関する調査研究
▽湧別=小・中学校、特別支援学校と連携した特別支援教育の充実
▽鹿追=新しい学力観(主体的・対話的で深い学び)に基づく指導方法の改善と充実、確かな学力の育成に向けた教育課程の工夫
▽広尾=地域教育資源を活用し、小中高校が連携した教育課程の実現
▽羅臼=地域連携による持続可能なふるさと羅臼における人材育成
(道・道教委 2018-07-13付)
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