第55回道市町村教育委員研修会開く 地域に根ざした教育行政を 講話やフォーラムで研鑚(関係団体 2018-07-17付)
道内の教育長、委員ら約720人が出席した
道町村教育委員会連合会(会長・石田政充美深町教委教育長)は十二日、札幌市教育文化会館で第五十五回道市町村教育委員研修会を開いた。学力・体力の向上、学校における働き方改革などの課題に対し「地域に根ざした活力ある教育行政を展開し、道民の信頼に応えるため全力を尽くす」とする三十年度決議案を採択。道教委の山本伸弘委員による講話のほか、フォーラムでは、留寿都村教委の土生敏明教育長、様似町教委の荒木輝明教育長、東川町教委の林万里教育長が地域資源を生かした教育実践を発表した。
開会式で石田会長は、先を見通すことが困難な時代に生きる力を子どもたちに身に付けさせるため、新学習指導要領で示された「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた教育の環境づくりを進める必要性を指摘。学校における働き方改革を喫緊の課題として挙げ、「北海道アクション・プランを基本に、市町村の現状に即した取組を進めることが求められている」と述べた。
来賓祝辞では道教委の鶴羽佳子委員が登壇。全国を襲った台風被害を踏まえ、防災教育を重視する必要性を挙げたほか、地域の実情に応じた教員の時間外勤務の縮減の推進、幼児教育の振興に向け、理解と協力を求めた。
功労者表彰、三十一年度文教施策に対する要望事項報告のあと、「学力・体力の向上、学校における働き方改革をはじめ多くの課題に対し、道教委と密接な連携のもと、地域に根ざした活力ある教育行政を展開し、道民の信頼に応えるため全力を尽くす」とする三十年度決議案を採択。国と地方の協力関係のもと、総合的・効果的な教育施策を推進することを確認した。
続いて、道教委の山本伸弘委員が「子どもの心と体を育てる」と題して講話。子どもを取り巻く環境の変化、今日の若者の傾向などを踏まえ、知、徳、体のバランスの取れた教育、意識的な体力づくりの習慣、体育の授業を通して運動好きの子どもを育てることの重要性を指摘した。
文部科学省初等中等教育局の佐藤人海企画官が学校における働き方改革について行政説明を行ったあと、フォーラムを実施。
留寿都村教委の土生教育長が「留寿都村の特性を活かした教育の推進」、様似町教委の荒木教育長が「地域資源を後世に引き継ぐふるさと教育」、東川町教委の林教育長が「日本一の“子育て・教育の町づくり”を目指して」と題し、各地の教育実践を発表した。
(関係団体 2018-07-17付)
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