上川管内言語障害教育研究会が大会 ことば支える〝心の育ち〟 60人参加し発表や講演(関係団体 2018-07-20付)
基礎理念研修などを行って理解を深めてきた研究の成果を発表した
【旭川発】上川管内言語障害教育研究会(三浦礼子会長)は十三日、名寄市内の駅前交流プラザ「よろーな」で、第三十九回管内言語障害教育研究大会を開いた。管内の小・中学校教諭、教育関係者など約六十人が参加。ことばを支える“心の育ち”を大切にした支援の在り方を考慮して進めてきた研究の成果を発表した。
同会は、道言語障害児教育研究協議会の研究主題「ことばを支える“心の育ち”を大切にした支援の在り方を考える」のもと、①その子をどのようにとらえていくか②その子にとっての問題をどのように押さえ、問題の発生と経過をどうとらえるか③その子にとっての必要な育ちとは何か。どのようにかかわり支援するか④支援の経過をどのように振り返り、関係する人々とどう情報共有するか―の四点を柱に研究を推進。地区研修を主として、基礎理念研修、事例研修などを行って研究テーマの理解を深めてきた。
開会式では、三浦会長(名寄市立名寄南小学校長)があいさつ。特別支援学級や通級指導教室に在籍する児童生徒数は年々増加傾向にあり、新学習指導要領上の特別支援教育の充実に向けた記述もますます明確化してきてることから、「児童生徒一人ひとりのニーズに合わせた教育は、社会の中でも大事なことになる」と話した。
また、「日々学び続ける教師集団として、様々な勉強の機会を通して指導力を高めることが私たちの課題」と強調し、「子どもたちのあしたにつながるよう学んでほしい」と呼びかけた。
来賓あいさつでは、上川教育局の奥寺正史次長と名寄市教委の小野浩一教育長が登壇。奥寺次長は「今後、ますますの発展を祈念する」、小野教育長は「管内の関係者が一堂に会して、研鑚を積むことは大変心強い。実り多い研修にしてほしい」と、それぞれ祝辞を述べた。
続いて、安彦修研究部長が会の研究推進における概要と大会のねらいについて説明したほか、士別市立士別小学校の大武敦史教諭が「自分に自信のなかったAさんが、前向きになり始めた事例」と題して研究発表した。
午後からは、名寄市立大学保健福祉学部社会福祉学科の玉重詠子教授が「言語発達障害の言語指導」と題して講演。参加者は、対象児童を抽出し、精神年齢や言語理解年齢を測定、担任教諭や特別支援教育コーディネーターなどと連携した具体的な指導計画作成などの進め方について理解を深めた。
(関係団体 2018-07-20付)
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