道南圏新設の高等支援学校説明会　１学年４学級で来年開校　道教委がスケジュール等説明

（道・道教委 2018-07-27付）

設置学科や通学方法などに関する質問が挙がった

　【函館発】道教委は十七日、渡島合同庁舎で道南圏に新設する高等支援学校の説明会を開いた。渡島・檜山管内の教職員や保護者など、合わせて約二百人が参加。三十一年度から現在の函館稜北高校の校舎を使用し、一学年四学級で開校を予定している高等支援学校の概要や、今後のスケジュールを道教委の担当者などが説明した。

　道教委では、来年度から函館西高校と統合する函館稜北高の空き校舎を使用し、一学年四学級で各学級の定員八人の高等支援学校の開校を予定。設置学科は普通科・生産技術科・食品デザイン科・福祉デザイン科の四科を検討している。

　今後は、八月から来年三月にかけて実習室などの整備に向けた改修工事を実施。十月には開校準備室設置と、校名を決定する予定となっている。

　説明会では、はじめに特別支援教育課の菅原和真主任が学校の概要と今後のスケジュールを説明。入学者に関しては、寄宿舎を設置しないため、知的障がいがあり、自主通学できる生徒に限定。また、スクールバスの運行も予定していないことを伝えた。

　引き続き、同課の三瓶聡主任指導主事が高等支援学校における進路決定に向けた取組や教育課程、入選のスケジュールなどを説明した。

　つぎに、函館五稜郭支援学校の吉田大介教諭が教育内容などの検討状況を報告。教育内容に関しては「他管内の高等支援学校の内容をもとに検討を進めている」と話し、今後も検討を進めていく方針を示した。また、学校と地域のつながりを促進するため、校内にカフェスペースを設置し、インクルーシブ教育システムの構築や社会的・職業的自立を図り生きる力の育成を進めていくとした。

　このほか、十月を予定している開校準備室設置後から、教育相談の受付を開始すると話した。

　質疑では、「取得できる資格などは決定しているのか」「通学する生徒数の大幅な変化で、バスのダイヤなどはどうなるのか」などの質問が挙がった。

(道・道教委 2018-07-27付)