事業進捗状況など検証 第1回図書館協議会開く―道立図書館(道・道教委 2018-07-30付)
円滑な図書館運営に向け、協議を深めた
道立図書館は二十六日、江別市大麻公民館で道立図書館協議会(会長・木村純北海道大学名誉教授)の本年度第一回会合を開いた。協議会委員や同館幹部職員が出席。二十九年度業務実績や道立図書館事業推進計画における進捗状況・成果と課題などについて協議を深めた。
開会に当たり、武田信吾館長があいさつ。「これまで本館では、二十五年度から二十九年度までを期間とした道立図書館事業推進計画において設定した目標の達成に向け、毎年、運営計画を策定し、図書館活動に取り組んできた」と振り返った。その上で「今後も、本館の取組などに関する委員の皆さんの意見を踏まえ、業務改善や新しい事業推進計画の策定を進めていきたい」とし、同協議会でのきたんない意見を求めた。
議事に入り、はじめに豊田恭子委員を副会長に選出した。
続いて、同館の藤田善治総務企画部長が二十九年度道立図書館業務実績について説明した。
市町村支援では、市町村村立図書館等のサービス向上につながるよう、市町村活動支援事業による運営相談として協力・助言を行ったほか、協力貸出し、レファレンスなどの支援を実施。図書館未設置市町村には、設置に向けた働きかけや情報提供などを行ったことを報告した。
運営相談事業では、十九市町村に対し、運営全般にかかる相談や職員研修、図書館設置に向けた相談・助言、『図書館設置促進パンフレット』の配布などの活動支援を行ったことを報告。図書館活動などの支援のため一括して図書を貸し出す大量一括貸出しでは、四十市町村程度の実施目標に対し、三十九市町村が利用し、二十八年度実績と比較すると五市町村増、九百二十七冊増の二万五千七百二十二冊を貸し出し「一般利用のみならず、学校図書館での配本にも活用された」と振り返った。
北方資料サービスについては、図書館、関係団体などとの連携やホームページ・SNSなどにおいて資料収集に対する協力を呼びかけたことで、図書資料が二十八年度比四千九百二十四冊増の三十万一千九百四十二冊、視聴覚資料は三百二十三点増の二万四千五百七十五点となったことを報告。また、「北海道150年事業」「ふるさと映像資料等活用促進事業」として映画フィルム百十五作品をデジタル化(DVD化)したことも伝えた。
議事ではこのほか、道立図書館事業推進計画(二十五~二十九年度)における進捗状況および成果と課題、新しい道立図書館事業推進計画について審議。委員は、同館の事業の推進、円滑な運営に向け、活発に意見を交わした。
(道・道教委 2018-07-30付)
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