道教委―第2回高校配置計画検討協 釧路学区 地元の高校存続求め 間口復活要請する声も(道・道教委 2018-07-31付)
約60人が参加し、高校配置の在り方などについて意見を交わした
【釧路発】道教委は二十五日、釧路センチュリーキャッスルホテルで第二回公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。約六十人が出席。地元の高校の存続の必要性、学級増を求める声が相次いだ。
釧路学区では、三十一~三十七年度までに中卒者が三百八十六人減少することから、三十二年度に釧路工業高校を六学級から五学級、釧路北陽高校を六学級から五学級とする計画が示されている。
さらに、三十四~三十七年度では中卒者が百五十七人減るため、三~四学級相当の調整を必要としているほか、一学年一学級の高校は地理的状況や地元からの進学率を踏まえて地域連携特例校化を検討する方針を示している。
PTA分科会に続く全体会では冒頭、釧路教育局の鈴木淳局長があいさつ。特色ある高校づくり、高校配置について「本道の高校の教育水準の維持、活力ある教育活動を行う観点で進めたい。きたんのない意見を」と求めた。
次いで、道教委高校教育課担当者が三十一~三十三年度の公立高校配置計画案、本年度の釧路学区の生徒の進路動向を説明。釧路学区からは石狩学区などへ百九人が流出し、根室学区や十勝学区などから百四十九人が流入していることも示した。
質疑応答では公立高校関係者や保護者、経済関係団体から「地元の中学生が希望しても入学できない可能性があるため間口の復活をお願いしたい」「学級減は子どもの選択肢を減らすとともに、町の活性化を図る上での損失にもなる」「子どもの減少による機械的な学級減はしないでほしい」など地元の高校存続を求める声が上がった。
このほか、私立高校の関係者からは公立高校と私立高校の配置割合の適正化、高校入試の二次募集の改善についての要望もあった。
(道・道教委 2018-07-31付)
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