檜山公立幼・こども園研究大会　主体的に遊ぶ子育成へ　公開保育・研究協議で研鑚

（関係団体 2018-07-30付）

　【江差発】檜山公立幼稚園・こども園教育研究会（山田清美会長）は七月中旬、せたな町の認定こども園きたひやまとせたな町民ふれあいプラザを会場に教育研究大会を開いた。渡島・檜山管内の公立幼稚園長など三十三人が参加。研究主題「人とかかわりながら、主体的に遊ぶ子どもの育成をめざして」のもと、三歳児・四歳児・五歳児の三クラスによる公開保育や研究協議などを通して、研鑚を積んだ。

　認定こども園きたひやまは、研究主題を「人とかかわりながら、主体的に遊ぶ子どもの育成をめざして」と設定。

　本年度は三ヵ年計画の一年次目。社会環境の変化などに伴い、幼児期にふさわしい感情体験が乏しい傾向にある現状をとらえ、友達や保育者とかかわりながら、遊びの楽しさを知るとともに、遊びに主体的・意欲的に取り組み、共同する遊びの楽しさを通して、「好奇心が旺盛で、最後まで意欲的に取り組む」「人とかかわることを喜び、思いを伝え合いながら遊ぶ」の二点を目指す幼児像とした。

　当日は、はじめに三クラスで公開保育。ねらいとして、三歳児は「友達や保育者とかかわりながら、好きな遊びを楽しむ」、四歳児は「自分の思いを出しながら友達と一緒に好きな遊びを楽しむ」、五歳児は「友達とイメージを言葉で伝え合い、友達と一緒に環境を作り遊び、満足感を味わう」を設定した。

　活動では、遊具を使って体を動かしたり、魚釣りごっこなどに取り組んだほか、ステージで行われた五歳児のアイドルごっこ遊びでは、自分でつくった衣装に身を包み、ステージ上で練習の成果を元気よく笑顔で披露した。

　公開保育終了後、会場を町民ふれあいプラザに移し開会式を行った。あいさつに立った山田会長は「幼稚園、保育園、こども園の教諭が集まる研究機会は貴重」と強調した上で、「何か一つでも大会での学びを、あすからの教育活動につなげてほしい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、せたな町の佐々木正則副町長が「社会的にも質の高い幼児教育が強く求められている。研究大会の成果をより高いレベルの教育につなげてほしい」と期待を寄せた。

　開会式終了後、認定こども園の水野真理子保育教諭係長が同園の研究概要を説明した。

　このほか、保育反省や研究協議などを通して、より良い幼児教育に向け理解を深めた。

(関係団体 2018-07-30付)