【解説】ネット社会の親子関係調査(解説 2018-08-03付)
国立青少年教育振興機構は、インターネット社会の親子関係に関する意識調査報告書をまとめた。日本、米国、中国、韓国の小・中学生を対象に、インターネット利用と親子関係の実態を調査。日本では、他の国と比較してスマートフォン、パソコンなどの所持率が最も低い一方、インターネットの危険性やマナーについて親から注意されないと回答した割合が高いなどの実態が明らかになった。
日本の小・中学生の主な特徴をみると、「親とよく話をしている」と回答した割合は八割以上、親と話すのが「とても好き」「まあ好き」の割合は九割で、いずれも四ヵ国で最も高かった。
スマートフォン、パソコン、タブレットの所持率は、日本が四ヵ国で最も低い。初めてインターネットを利用した平均年齢は小学生八・〇歳、中学生九・四歳。平日の一日でインターネットを三時間以上利用すると回答した割合は、小学生一三・九%、中学生二四・一%で、米・韓より低い。
インターネットの危険性や利用におけるマナーに関しては、親から「ほとんど注意されない」との回答が約三割で、四ヵ国で最も多かった。
中学生の約二五%が、SNSを利用して親とコミュニケーションを「よくしている」と回答し、四ヵ国で最も高い。家族が一緒にいても、それぞれが自分の携帯電話やスマートフォンを操作していることが「よくある」「たまにある」と回答した割合は、日本の小・中学生がともに約六割と四ヵ国中最も高かった。
このほか、日本と中国では「親は携帯電話やスマートフォンを使用しながら私と話す」ことが「よくある」ほど、親と話すのが「とても好き」「親と一緒にいるのが好き」、家族と一緒にいるのが「とても楽しい」と回答した割合が低かった。
(解説 2018-08-03付)
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