【解説】科学技術改革タスクフォース(解説 2018-08-07付)
文部科学省は三日、「科学技術改革タスクフォース報告~みんなで創る未来社会に向けた科学技術システム改革」を公表した。AI、IoT、ロボットなど科学技術の進展などを踏まえ、研究、人材、環境・基盤の三要素から、あらゆる未来社会に求められる共通的な科学技術システムの在り方をまとめている。
文科省は六月、科学技術力向上、イノベーション創出の加速などを目的として、省内に科学技術改革タスクフォースを設置。目指すべき未来社会ビジョンと求められる科学技術の在り方について有識者との意見交換会を開き、その方向性をまとめた。
報告では、中・長期的な視点から、積極的に未来社会ビジョンをデザインする仕組みを構築するとともに、世界トップレベルの研究力を維持している欧州諸国の事例分析も踏まえ、改革を進めるとした。
研究の改革では、AIが人間に代わり仮説を立て、新しい理論を発見していく「AI駆動型科学」など、未来型の研究開発手法を見据えた大学・研究法人などにおける基盤構築、新興・融合領域や国際共同領域研究、国際共同研究の抜本的強化などを挙げている。
研究者の能力を最大化させる環境の創出に向けては、文理分断からの脱却など未来型研究を支える人材育成、進路選択の円滑化といった若手人材の裾野拡大、ライフステージに応じた多様な研究支援環境の整備などを掲げている。
環境・基盤整備では、現場の強みを生かしたイノベーションシステムの構築に向け、大学の個性や自主性を生かす産学連携、研究開発法人によるイノベーション拠点構築、研究基盤の構築のほか、異端・異能イノベーションの推進として、未踏の分野に果敢に挑む人材の養成を挙げている。
(解説 2018-08-07付)
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