学年別講座で指導力向上　北理研が理科実験研修会開く　札幌市内の教職員１７０人参加

（関係団体 2018-08-10付）

根から取り入れた水の通り道を調べるなど、参加者は様々な実験を体験した

　道小学校理科研究会（＝北理研、永田明宏会長）は六日、札幌市立山の手小学校で第九回教師のための理科実験研修会を開いた。札幌市内の教職員約百七十人が参加。学年別の講座を通して、指導力の向上を図った。　

研修会は、理科好きの教師を増やすことで子どもたちに理科の魅力を伝えるとともに、観察・実験の授業の充実や安全性の向上を図ることが目的。

　毎年開催しているもので今回が九回目となっている。

　全体会では永田会長があいさつ。これからの授業の参考となる講座を用意したことにふれ「良い成果をもって帰ってほしい」と呼びかけた。

　続いて、三～六年生の学年ごとに講座を開講。「電気の通り道」「じしゃく」「電気のはたらき」「とじこめた空気と水」「電流が生み出す力」「ふりこ」「植物の体」「電気の利用」についてそれぞれ実験を行った。

　このうち、六年生の講座では、札幌市立上白石小学校の森剣治教諭が「植物の体」、札幌市立北陽小学校の平林徹教頭が「電気の利用」について実験を交えて説明した。

　森教諭は、植物の根から取り入れられた水の通り道を調べる実験について、植物を染色液に二時間三十分浸せば問題ないこと、一時間でも実験に使用できることを紹介。根や茎、葉の断面をカッターでつくる際には、薄く切ることのほか、定規で茎や葉を抑えることでスムーズに断面をつくれることを説明した。

　また、気孔を観察する実験については、植物のツユクサが切片をつくりやすいことを説明。顕微鏡の使い方についても紹介した。

　このあと、平林教頭が「電気の利用」について説明。手回し発電機やコンデンサーを使った実験などを紹介した。

(関係団体 2018-08-10付)