研究の方向性など確認 道中理が夏季研修会開く 旭川大会の日程、概要説明(関係団体 2018-08-09付)
本年度の研究の方向性について共通理解を図った
道中学校理科教育研究会(=道中理、小路徹会長)は七月三十日、ホテルライフォート札幌で夏季研修会を開いた。十月開催の道中学校理科教育研究会旭川大会の内容について確認したほか、本年度の研究の方向性について共通理解を図った。
道中理は、二十六年度から、「自然と人間との調和をめざし、未来を創造する力を育む理科教育」を研究主題に掲げ、日常実践に取り組んでいる。本年度は八ヵ年継続研究の五年目を迎える。
夏季研修会には、全道各地から会員ら五十三人が参加。冒頭、あいさつに立った小路会長は、五月の理事会で本年度のキーワードとして示した“創造性”について、「新学習指導要領では“見方・考え方”“資質・能力”がキーワードとなっているが、これらを含め、様々な部分を創造性を働かせながら創り上げていくことで、子どもたちは等しく新学習指導要領の目指すところに到達すると思う」と述べ、あらためて創造性に着目して活動していく考えを示した。
さらに、「協働性を重視し、同じ立場で意見を交わしながら一つの目標に立ち向かっていきたい」と述べ、研修会の成果に期待を寄せた。
研修に移り、当日の研修のねらいや日程を確認。道中理の研究主題のもと、副主題に「問いの質を高め、科学的な思考力を育てる理科学習」を掲げ、十月二十六日、旭川市大雪クリスタルホールなどを会場に開催する第五十七回道中理旭川大会について、新出秀之大会実行委員長と旭川地区の上原大岳事務局長が日程、研究内容などを説明。また、各分科会で授業を公開する教諭三人が授業構想について説明し、多くの参加を呼びかけた。
続いて、三浦雅美研究部長が本年度の研究について解説。前年度の成果と課題を踏まえ、研究のアプローチとして、「未来を創造する力を育む教育課程と学習内容」「“自然と人間の調和をめざす”ことにつながる学習活動や学習形態の工夫」「“理科の見方”の特徴的な視点を意識した教材・教具や観察・実験の工夫」「自他の学びを自らの学びに機能させる学習評価の工夫」の四点を提示。
その上で、①「道中理研究主題・仮設の解説文」における未来を創造する力について、新学習指導要領との整合性を図る②先行研究事例の集積とデータベースの作成③新学習指導要領における評価規準案の検討④「道中理ロゴマーク」の考案―に取り組むこととした。このうち、①では、理科の見方・考え方を働かせて、資質・能力を育む(学習案、特に本時の展開との関連を分かりやすくする)、未来を創造する力における四つの力に新学習指導要領と関連(授業構築「授業案、本時の展開」の在り方)させることを盛り込んだ。
このあと、第六十五回全国中学校理科教育研究会兵庫大会分科会で研究発表する教諭二人が本番を前にリハーサルを兼ねて発表。また、札幌、石狩など四地区の教諭五人が実践発表した。
(関係団体 2018-08-09付)
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