札幌市の30年度奨学生―市教委まとめ 高大合わせ1306人採用 市民の寄付含め予算1億182万円(市町村 2018-08-21付)
札幌市教委は三十年度奨学生の採用者数をまとめた。辞退者を除く採用者は高校等一千五十五人、大学等二百五十一人の計一千三百六人。総額一億百八十二万六千円の予算を見込んでいる。
市は、意欲や能力はあるものの、経済的な理由によって就学困難な学生・生徒を対象とした返還義務のない奨学金制度を昭和二十六年度から運用。月額で公立高校五千円、私立高校八千円、公立大学六千円、私立大学九千円の奨学資金や、入学支度金として一万円から二万一千円を支給している。平成二十年度からは「小竹正剛奨学基金」も運用。毎年、既存とは別枠で奨学生を採用している。
財源は、市民の寄付金を積み立てた二十億円のほか、小竹正剛奨学基金八億円の運用収入と市の予算で、二十九年度は市民から二千二百三十九万円の寄付があった。
奨学金制度の志願者募集は春と秋の年二回。春は高校・大学などに在学する生徒・学生、秋は翌年に高校・大学などに進学予定の生徒が対象となっている。
三十年度の奨学生採用者は高校等が一千五十五人と、前年度より十二人の増。志願者は一千四百九人で倍率は一・三倍だった。大学等の採用者が二百五十一人で前年度より三人減った。志願者は五百四十八人で倍率は二・二倍となった。
合計数は一千三百六人で前年度より九人の増加。予算は総額一億百八十二万六千円を見込んでいる。
内訳は、一般枠が高校等九百六十三人、大学等二百二十二人で、定時枠(高校のみ)が九人。障がい者枠が高校等八人、大学等十二人となっている。
このほか、小竹正剛奨学基金を活用した採用人数は高校等七十五人、大学等十七人だった。
市教委では、来年度以降も一千三百人程度の採用者数を目標に掲げており、奨学基金への寄付も随時受け付けている。
(市町村 2018-08-21付)
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