全国学力学習状況調査結果を公表―函館市教委 小中5教科で全国平均以上 中学校国語は全国上回る
(市町村 2018-08-21付)

函館市の30年度各教科平均正答率
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 【函館発】函館市教委は八日、三十年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小・中学校全体の平均正答率は、十教科中五教科で全国平均以上となった。校種別にみると、小学校は、国語Aで全国平均と同位だったほか、国語Bでは全国平均を〇・一ポイント上回った。算数A・Bと理科では、全国平均を下回ったものの、全道平均はいずれも上回る結果となった。中学校は、国語Aで一・三ポイント、国語Bと理科で〇・三ポイント全国平均を上回った。一方で、数学は、A・Bの両方で全国・全道の平均を下回った。

 本年度の調査は、市内の小学校四十五校一千六百六十五人、中学校二十一校一千六百七十八人を対象に実施した。

 各教科を学習指導要領の領域別でみると、小学校国語Aは四領域で全国・全道と同程度の数値。Bは「書くこと」「読むこと」で全国・全道を上回っており、特に「読むこと」は、非常に高い数値となった。一方で「話すこと・聞くこと」では全国・全道平均を下回った。

 算数では、Bの「図形」の領域では全国・全道平均を上回った。

 理科は、全道平均をやや上回る結果となっており、「エネルギー」「生命」の領域で全国平均を上回ったものの、全体では全国平均を若干下回る結果となった。

 中学校国語では、Aの「書くこと」「読むこと」などで全国・全道平均を上回り、全体でも全国・全道平均を上回った。

 Bでは「話すこと・聞くこと」の領域で全国・全道の平均を超えた。ほかの三領域では全国平均をやや下回ったものの、全体では全国・全道平均を上回る結果となった。

 数学は、A・Bの六領域で全国平均を上回ることができなかったが、B問題の「数と式」では全道平均を上回った。

 理科では、「化学的領域」で全国・全道平均を上回ったほか、残りの三領域では全国平均とほぼ同程度となった。

辻俊行教育長は、十教科中五教科で全国平均以上となったことやB問題の正答率が昨年よりも向上していることについて「市内の各学校で全国レベルの授業が行われており、着実に成果につながっている」と評価している。

 今後については「函館市教育振興基本計画に示した施策に基づき、新学習指導要領の全面実施に向けた授業改善や、校内研修の充実への支援、小・中連携による共同研究の推進体制構築などに取り組んでいく」と話している。

(市町村 2018-08-21付)

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