十勝管内の働き方改革行動計画―本紙調査 帯広など8市町で策定 3町は8月末までに
(市町村 2018-08-23付)

1面表
十勝管内の働き方改革行動計画策定状況(クリックすると拡大表示されます)

 【帯広発】十勝管内市町村立学校における働き方改革行動計画の策定状況が本紙調査でまとまった。七月末までに計画策定済みなのは帯広市や士幌町、上士幌町、浦幌町など八市町。八月末を目途に検討しているのは新得町、広尾町、陸別町の三町となっている。残る八町村のうち、三町村が年度内の策定を予定している。また、足寄町では、策定は予定していないが、校長会と話し合い、部活動の活動時間や定時退勤日などの内容を決定した。

 道教委が策定した学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」では、各市町村教委で市町村立学校における働き方改革を進めるための計画を検討・策定することを求めている。

 十勝管内では、十九市町村のうち、帯広市、音更町、士幌町、上士幌町、芽室町、大樹町、池田町、浦幌町の一市七町で七月までに働き方改革行動計画を策定した。新得町、広尾町、陸別町の三町では、八月末までの策定を予定している。いずれも道教委の北海道アクション・プランに基づき、三十二年度までに一週間当たりの勤務時間が六十時間以上の教員を全校でゼロにすることを目標としている。

 策定・検討内容をみてみると、士幌町、浦幌町、帯広市では、週二日以上の部活動休養日を設定し、学校閉庁日と合わせて年間百日以上の実施を目指すスポーツ庁のガイドラインを参考にしている。ほかの市町村では北海道アクション・プランにのっとり年間七十三日以上に設定している。

 活動時間については、概ね平日は二時間から三時間程度、休日は半日から三時間程度としている。

 定時退勤日は、月二日以上としている市町村がある中、浦幌町では週一日、月四日に設定し、教員の定時での帰宅を促していく考え。

 学校閉庁日は、北海道アクション・プランにのっとり九日以上で検討・策定している市町村がある中、更別村が年間十一日を検討するなどの動きがある。

 各市町村独自の取組をみてみると、士幌町では、四月からパソコンソフトによる教員の勤務状況の把握を進めた。池田町では、教育長が座長となり、年度末に行動計画の検証委員会を開き、各校長や教員に対する意識付けを行うこととしている。

(市町村 2018-08-23付)

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