９月１７日歴史資料室オープン　子どもの“遊び”学ぶ場に　札幌市中島児童会館とこぐま座

（市町村 2018-08-22付）

資料室のイメージ画

　札幌市中島児童会館と札幌市こども人形劇場こぐま座は、楽しく学びながら両施設の歴史にふれることができる資料室「ＭＡ・ＳＯ・ＢＯ」を、両施設をつなぐ廊下に新設する。オープンは九月十七日。昔遊びの体感デジタルアトラクションや、教育・子ども文化関連の専門図書コーナーなどを設置する。

　中島児童会館は、昭和二十四年に日本初の公立児童会館として開館。併設するこぐま座は、昭和五十一年に日本初の公立専門人形劇場としてオープンした。

　両施設は、札幌の子どもの文化活動に関する発信拠点として大きな役割を果たしてきた。

　来年度、中島児童会館が七十周年を迎えるに当たり、歴史的建造物としての価値の発信や、今後も児童文化センターとしての役割を担うため、両施設がより連携した事業を昨年度から展開してきた。

　本年度、連携事業の一環として、歴史資料室「ＭＡ・ＳＯ・ＢＯ」を開設することとした。両施設の歴史を振り返りつつ、発展してきた子どもの遊びを学べる場を目指す。

　資料室のコンセプトは「学ぼう、遊ぼう」。①Ａ・ＳＯ・ＢＯ②ＭＡ・ＮＡ・ＢＯ―の二つのゾーンに、それぞれ資料やアトラクションを設置する。

　①には、体感デジタルアトラクション「あそび百選」「中島公園馬車でＧＯ！」を用意。あそび百選では昔から今に伝わる遊びの種類や遊び方を学ぶことができる。また、紙芝居を舞台上で読むことができる体験コーナーなども設置する。

　②には、両施設の歴史資料や年表、人形劇の台本などを展示。また、教育・子ども文化関連の専門図書コーナーを設けるほか、デジタル化した人形劇講座のテキストなどを検索することができる。

　中島児童会館の柳本景子館長は「子どもから大人まで、楽しみながら札幌の子ども文化の歴史や遊びを振り返る資料室です」と話し、来館を呼びかけている。

(市町村 2018-08-22付)