【解説】学生の修学支援に関する調査

（解説 2018-08-22付）

　日本学生支援機構は、二十九年度大学、短期大学および高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査結果をまとめた。大学、短期大学、高等専門学校を対象に障害のある学生の状況を調査。障害のある学生数は、前年度比三千九百四十八人増の三万一千二百四人で前年度に引き続き大きく増加した。

　障害のある学生の今後の修学支援に関する方策を検討する上で、全国の大学、短期大学、高等専門学校における障害のある学生の状況や支援状況について把握し、障害のある学生の修学支援の充実に資することが目的。大学、短期大学、高等専門学校を対象に、五月一日現在の状況を調査した。

　調査結果をみると、障害のある学生数は、大学二万八千四百三十人、短大一千四百三十四人、高専一千三百四十人の計三万一千二百四人で、前年度より三千九百四十八人の増となった。

　全学生に占める障害のある学生の在籍率は、〇・九八％で前年度より〇・一二ポイント増加。

　学校種別でみると、「大学」に在籍している障害のある学生は、三千七百四十三人増の二万八千四百三十人。「短大」は二十三人増の一千四百三十四人、「高専」は、百八十二人増の一千三百四十人となった。

　課程種別でみると、「大学の学部（通学）」が三千五百六十一人増の二万四千五百三十五人で最も多い。次いで「大学院（通学）」の二千人、「大学の学部（通信）」の一千八百三十八人、「短期大学の学科（通学）」の一千三百九十人、「高等専門学校の本科（通学）」の一千二百八十人の順で高いことが分かった。

　障害のある学生の在籍率では、「高等専門学校の本科（通学）」が二・三九％で最も高く、前年度より〇・三三ポイント増加した。

(解説 2018-08-22付)