【解説】子どもに対する前兆事案―7月末(解説 2018-08-24付)
道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況(七月末現在)をまとめた。一月からの累計で前年同期比七十二件減の六百五十件を受理した。
前兆事案とは、子ども(十三歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。
七月は、道内で前年同期に比べ二十八件減の百九件を受理。一月からの累計で、七十二件減の六百五十件となった。
態様別にみると、「声かけ」が二百七十五件で全体の四二%を占め、最も多かった。以下、「つきまとい」が百五件で一六%、「容姿の撮影」が百一件で一六%、「身体露出」が五十五件で八%、「のぞき、盗撮」は六件で一%などとなっている。
発生時間帯は、「午後三時台」が百七十五件、「午後四時台」が百十八件、「午後二時台」が百六件で、下校時間帯の午後二~四時で六一%。「午前六~八時台」が五十九件、「午後五時台」は八十二件だった。
また、発生場所は「道路(歩道)上」が四百九十三件で七六%。発生時の子どもの状況は、「登校・下校時」が三百二件で四七%、「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」「遊戯中」がそれぞれ百三十二件で二〇%などとなった。
警察署別の受理件数は、札幌方面の二十八警察署が四百四十件で最も多かった。
道警本部では、生活圏での犯罪や前兆事案の発生状況を把握し、注意点をあらためて確認するほか、子どもたちに、不審者に遭遇した際に急いで避難することなど具体的な対策について教えることを求めている。
また、早期通報によって、行為者の特定や不審点の解消などに対応することができることから、子どもから不審者情報を聞いた際には、速やかに通報するよう呼びかけている。
(解説 2018-08-24付)
その他の記事( 解説)
【解説】部活動の在り方に関する国の動向
道教委の第一回時間外勤務等縮減推進会議が三十日に開かれ、北海道の部活動の在り方に関する方針、道立学校にかかる部活動の方針の素案概要を提示。策定に向けた検討が始まった。 部活動の在り方に...(2018-08-31) 全て読む
【解説】文科省SGH事業中間検証
文部科学省は、スーパーグローバルハイスクール(SGH)事業検証に関する中間まとめ資料をWEBサイトで公表した。資料には、事業にかかわる調査結果や成果と課題などを掲載。本年度の「課題研究に関...(2018-08-30) 全て読む
【解説】文科省「キャリア・パスポート」
文部科学省が設置した「キャリア・パスポート」導入に向けた調査研究協力者会議の初会合が二十四日、東京都内で開かれた。小・中・高を通してキャリア教育に関する諸活動を記録するキャリア・パスポート...(2018-08-29) 全て読む
【解説】7月末の少年非行等概況―道警
道警本部は、ことし七月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、七月末時点で五百六十六人(うち女子百三十人)。前年同期比百十九人、一七・四%減少した。 内訳は、...(2018-08-28) 全て読む
【解説】公募事業決定プロセス調査チーム
私立大学の支援事業に関する文部科学省幹部の逮捕・起訴事案、再就職等規制違反問題などを踏まえ、同省は国家公務員の服務規律の順守状況や公募型事業の決定プロセスを調査する「調査・検証チーム」を設...(2018-08-27) 全て読む
【解説】総合的な放課後児童対策
厚生労働省は「総合的な放課後児童対策に向けて~社会保障審議会児童部会 放課後児童対策に関する専門委員会 中間とりまとめ」を公表した。女性の就業率上昇を見据え、待機児童解消のため新たな受け皿...(2018-08-23) 全て読む
【解説】学生の修学支援に関する調査
日本学生支援機構は、二十九年度大学、短期大学および高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査結果をまとめた。大学、短期大学、高等専門学校を対象に障害のある学生の状況を調査...(2018-08-22) 全て読む
【解説】道立学校事務改善検証会議
道教委が教育局と道立学校における事務改善検証会議に取り組むに至った背景をみると、二十二年度、各教育局に道立学校の集約業務を担う道立学校運営支援室が設置された。二十二年十月に教職員事務センタ...(2018-08-21) 全て読む
【解説】大学入学共通テスト 実施方針追加分示す
文部科学省は、大学入学共通テストの実施方針(追加分)を公表した。三十二年度から導入される大学入試英語成績提供システムによる試験結果の提供時期については、経済的に困難な人や病気で長期入院して...(2018-08-20) 全て読む
【解説】卒業後障害者の学びの推進
文部科学省が設置した学校卒業後における障害者の学びの推進に関する有識者会議は、九日の第八回会議で論点整理案をまとめた。今後目指すべき方向性として、「学校教育から卒業後の学びへの接続の円滑化...(2018-08-17) 全て読む