【解説】文科省ＳＧＨ事業中間検証

（解説 2018-08-30付）

　文部科学省は、スーパーグローバルハイスクール（ＳＧＨ）事業検証に関する中間まとめ資料をＷＥＢサイトで公表した。資料には、事業にかかわる調査結果や成果と課題などを掲載。本年度の「課題研究に関する国外研修参加平均人数」をみると、事業が開始された二十六年度から年々増加していることが分かった。

　ＳＧＨ事業は二十六年度に開始。社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的要素を身に付け、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを育成するため、国際化を進める国内の大学や企業、国際機関などと連携し、様々な国際舞台で活躍できる人材の育成に取り組む高校を「スーパーグローバルハイスクール」に指定している。

　指定校は質の高いカリキュラムの研究開発・実践を行う。

　同資料は、文科省初等中等教育局国際教育課が作成したもの。事業にかかわる調査結果やこれまでの取組の成果・課題などをまとめている。

　調査結果をみると、「課題研究に関する国外研修参加平均人数」は、前年度と比べ七人増の七十七人。ＳＧＨが開始された二十六年度から年々増加している。

　「ＳＧＨ受講生の卒業時のＣＥＦＲＢ１～Ｂ２レベル（英検２級～準１級程度）」では、ＳＧＨ開始時から十三ポイント向上し、非受講生との差異は一一ポイントから二四ポイントへと二倍以上に拡大。

　「将来的に留学や国際的なキャリアを目指す生徒の比率」をみると、ＳＧＨ受講生は六〇％に達したのに対し、非受講生は三六％だった。

　このほか、同資料では、行政改革推進会議「秋のレビュー」において、有識者から受けた指摘事項なども掲載している。

(解説 2018-08-30付)