学校図書館運営ハンドブック作成へ―道教委　役割など１０項目を周知　来年３月末の完成目指す

（道・道教委 2018-08-24付）

　道教委は、学校図書館の運営改善のため、『学校図書館運営ハンドブック』の作成に向けた検討を開始した。ハンドブックの各ページには「学校図書館の意義と役割」「学校図書館の運営体制」など十項目を設定。完成したハンドブックは、道内の小・中学校のほか、市町村立図書館に配布する。今後、来年三月末完成を目指して作業を進め、学校図書館の役割等の理解促進や学校図書館の充実を図っていくための資料として活用していく。

　道教委は、本年度から三ヵ年計画で学校関係者をはじめ、子どもの読書活動にかかわる地域の様々な人材の育成を図るため、全十四教育局管内それぞれで「地域人材との連携による子どもの読書活動推進事業」を推進。本年度は、石狩、渡島、留萌、オホーツク、釧路の五管内で実施し、学校図書館の運営改善のために地域全体での読書環境の整備、子どもの読書活動の活性化を目指して取り組んでいる。

　今回、事業の一環で地域の様々な人材が日常的に活用できる『学校図書館運営ハンドブック』の作成に向けた検討を開始。作成に当たり、司書教諭、学校司書、道立図書館司書、社会教育主事、指導主事などで構成する作成委員会を立ち上げた。　

　ハンドブックの各ページには、①学校図書館の意義と役割②学校図書館の運営体制③学校図書館の資料④館内の整備⑤各教科⑥特別活動⑦総合的な学習の時間⑧読書への関心を高める活動⑨地域の様々な人材との連携⑩資料編―の十項目を設定。構成員は今後、各項目の担当ごとに、ハンドブックの原稿執筆などに取り組み、実務的なハンドブックの作成に向けた作業を進める。

　ハンドブックの活用については、道教委が実施する研修事業などで活用するとともに、道立図書館や市町村図書館における研修会や小・中学校での校内研修などにも活用が図られるよう、各関係機関に対して具体的な働きかけを行っていく。

　完成したハンドブックは、道内の小・中学校のほか、市町村立図書館に配布する予定。三月末完成を目途に作業を進め、学校図書館の役割等の理解促進や学校図書館の充実を図っていくための資料として活用していく。

(道・道教委 2018-08-24付)