高校OPENプロジェクト―道教委 公開審査で指定校決定 HPなど使いライブ配信(道・道教委 2018-08-22付)
道教委は、あす二十三日に開く「高校OPENプロジェクトにかかわるプロポーザル審査会」の様子をホームページや動画配信サイト「YouTube」で公開する。プロポーザル形式によって研究指定校を決定するもので、学校提案型による事業は約十年ぶり。リアルタイムで内容を伝えるライブ配信に加え、何度でも視聴できるようオンデマンドによる動画も後日公開する。研究指定校十五校程度を指定し、地域課題の解決を図る実践研究を推進。本道におけるキャリア教育や産業教育の充実を図る。
道教委は、本年度から道ふるさと創生推進事業の一環として高校OPENプロジェクトを開始。本道の基幹産業、地域を支える人材育成のため、地域の自治体、企業、経済団体等と協働し、道立高校などの生徒が地域社会の一員としての意識をもち、課題の解決を図る実践研究に取り組む。
あす二十三日午前九時からホテルライフォート札幌で、研究指定校を選考するプロポーザル審査会を開催。実施申請書を提出した道立高校二十七校が四部に分かれ、それぞれ生徒および担当教員が研究概要などについてプレゼンテーションする。
プロポーザル形式で審査し十五校程度を研究指定校として選定。このうち、九校程度を職業学科または総合学科設置校と設定している。
道教委では、学校提案型による事業は、夢と活力あふれる高校づくり推進事業(十五~十七年度)以来、約十年ぶりとなる。
審査会の様子は道教委のホームページや、動画配信サイト「YouTube」に昨年十月開設した「道教委高校教育課」チャンネルで公開するほか、何度でも視聴できるようオンデマンドによる動画も後日公開する予定。
プレゼンテーションの発表校および各校の研究主題はつぎのとおり(発表順)。
▼第一部
▽標津=地域における観光および産業に関連する環境をテーマにした課題研究群
▽羅臼=地域連携による持続可能なふるさと知床羅臼における人材育成~さまざまな地域資源を活用した郷土愛の醸成
▽当別=当別町魅力化プロジェクトの推進~地域と連携・協働した持続可能なプログラムの開発・運営
▽小樽未来創造=地域観光の活性化~ホンモノの小樽とふれあう
▽余市紅志=農業の高度化・6次産業化への貢献~北のフルーツ王国ワイン特区と連携した町づくり
▽長沼=長沼町の自然の魅力発見~自然と人間との共生と地域の将来
▽滝川工業=パーソナルモビリティへの挑戦~ユニバーサルツーリズムを目指して
▼第二部
▽芦別=高校生による地域の活性化を目指して
▽白老東=地域の伝統文化・歴史についての探求活動の実践
▽旭川商業=持続可能な地域社会を創る人材の育成~SDGs旭川版の開発
▽旭川農業=地域連携機関との協働による未来のプロフェッショナルの育成~地域森林資源の循環利用に関するプロジェクト学習の展開
▽留萌=ビジネスの手法・ものづくりの技術を用いた地域課題の解決~関係人口の増加、継続的なふるさととの結びつきを目指して
▽帯広工業=ドローンを活用したスマート農業の実現・普及に向けての研究
▽八雲=地域社会の活性化を図り、若者の定着率を高める
▼第三部
▽函館水産=地域水産資源の活用による地域鉄道路線や沿線水産業の活性化についての研究
▽福島商業=観光開発における地域資源を有効活用し、交流人口の拡大を図る
▽興部=地域の歴史に学び、現状を探究し、未来への提言を行う高校生の育成
▽津別=地域から世の中を探求する~地域と大学と高校の連携をとおして
▽置戸=福祉を担う人材の育成に向けた地域との関わり
▽北見商業=「商業」の学びを、地域活性化に主体的に生かせる人材の育成
▽北見工業=地域創成と技術の伝承~豊かな自然を活かしたユニバーサルツーリズムを目指して
▼第四部
▽伊達=シティズンシップ教育による探究活動の実践
▽静内農業=馬で地域の活性化~強い馬づくりと馬産地日高の魅力発信
▽礼文=行政や民間事業所等と連携し、観光や漁業等の産業や豊かな自然などの地域資源を活用した取組により、高校生として礼文の地域創生に取り組む
▽稚内=地域に貢献できる人材の育成~稚内の地域社会と連携・協働した取組
▽標茶=「しべパフェ」で元気な町づくりプロジェクト~標茶町でパフェを食べてみませんか
▽深川西=生徒の社会的自立を目指し、地域課題解決による主体的に取り組む能力の育成
(道・道教委 2018-08-22付)
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