道と道立農業大学校　スマート農業実践講座開く　農高生が最先端技術体験

（道・道教委 2018-08-27付）

自動操縦技術の便利さに生徒たちは驚いていた

　【帯広発】道農政部と道立農業大学校（山黒良寛校長）は八月中旬、道内の農業高校生を農業大学校に招き、スマート農業実践講座を開いた。十三人が受講。ＧＰＳガイダンスによる自動操舵補助付トラクターの運転や、ドローンによるほ場の地図作成など、最先端技術を用いた農業を体験した。

　今後の地域産業の担い手となる農業高校生を対象に、高度で先端的な農業への興味・関心を高めるため、スマート農業技術に関する基礎知識と実技について研修することが目的。

　講座では、道農政部生産振興局の秋元勝彦技術支援担当局長があいさつ。最先端の技術にふれることで「農業高校生たちがこれからの北海道の農業を支える人材になり、農業従事者として日本の食卓を背負って立つことを期待する」と述べた。続いて、山黒校長が「最先端の技術を学習し、農業大学校の良さを肌で感じてほしい」と呼びかけた。

　つぎに、担当職員が農業経営研究科など各学科・コースのカリキュラムなどを説明したあと、施設を紹介した。

　実習に移り、ＧＰＳガイダンスによる自動操舵補助付トラクターの運転を体験した。このトラクターは、通常、ハンドル操作が必要な切り返しがボタン操作だけで可能。直進時も、ぶれることなく正確に直線を描いた運転ができる。

　用意された三台のトラクターで運転を体験した生徒は「これまでも、トラクターの運転を体験したことがあるが、自動操縦機能はとても運転が楽だった」と驚いた様子。「自分の学校にも一台欲しい」との声も上がった。

　このあと、生徒は施肥量や散布範囲を自動で調整するシステムの体験や、ドローンによるほ場マップの作成などに取り組んだ。

(道・道教委 2018-08-27付)