２９年度ＰＴＡアンケート―道教委　「悩みへ適切に対応」８割超　いじめ問題の取組も高評価

（道・道教委 2018-08-28付）

　道教委が実施した二十九年度北海道教育に関するＰＴＡアンケート調査で、本道の保護者は「あなたの学校は児童生徒の悩みや問題に対応していると思うか」との設問に対して、前年度に引き続き、小・中学校ともに八割以上が「そう思う」「概ねそう思う」と回答したことが明らかになった。いじめが発生した場合の保護者への説明は、小・中学校ともに七割超、ホームページや学校通信等によるいじめ問題への周知は、六割を超える保護者が肯定的に回答した。

　調査は、教育の諸課題に関する児童生徒の保護者の意見や要望を把握し、「北海道教育推進計画改定版」の推進管理や教育施策の改善に活用することを目的に毎年実施しているもの。

　調査項目は、①学校の学力向上の取組の評価②いじめ問題への取組の評価③学校および教員の資質・能力や姿勢の評価④学校と地域の連携の状況に対する評価―の四点。

　調査対象は、札幌市を除く道内公立小・中学校一千三百四十三校（小学校八百四十九校、中学校四百九十四校）の単位ＰＴＡ（ＰＴＡ会長など保護者代表）。ことし一～二月にかけて調査。有効回収数は七百九十八校（小学校五百二十二件、中学校二百七十六件）、回収率は五九・四％となった。

　「いじめ問題への取組の評価」の調査結果をみると、「あなたの学校は、児童生徒の悩みや問題に適切に対応していると思うか」との設問に対して、小学校では八二・〇％、中学校で八二・一％が「そう思う」「概ねそう思う」と回答。前年度と比べて、小学校で三・七ポイント、中学校で一・八ポイント減少した。

　「いじめが発生した場合の対応方針などを保護者に分かりやすく説明していると思うか」との設問では「そう思う」「概ねそう思う」と回答したのが小・中学校ともに約七割。一方、「あまりそう思わない」「思わない」との回答は一割を切り、小・中学校ともに前年度からほぼ横ばいとなった。

　「いじめ問題について、ＨＰや学校通信等によって、保護者に分かりやすく説明していると思うか」との質問については、小・中学校ともに六割を超える保護者が「そう思う」「概ねそう思う」と回答した。前年度対比では、小学校で一・二ポイント増加、中学校で二・二ポイント減少した。

(道・道教委 2018-08-28付)