上川局が９月に独自事業　理科セミナー初開催　全国学力調査結果を活用

（道・道教委 2018-08-27付）

　【旭川発】上川教育局は、九月十一・十二日の二日間、旭川市勤労者福祉会館で独自事業「理科教育充実セミナー」を開く。本年度全国学力・学習状況調査で三年ぶりに理科が実施されたことから、その結果を二学期からの教育実践に生かせるよう、道教育大学旭川校の山中謙司准教授を講師に招いたセミナーを企画し初めて開催するもの。管内小・中学校における授業づくりや指導の充実を図り、理科教育のさらなる充実を目指す。

　ことし四月の全国学力・学習状況調査では、三年ぶりに理科を加えて三教科を実施した。七月に結果が公表されたことから、上川局は、二学期からの教育実践に生かせるよう、各学校に理科についても調査結果を分析し、教育課程や指導方法を見直すことを呼びかけている。

　そこで今回、管内の小学校教員として理科における授業実践を積み重ね、二十六年度から四年間、国立教育政策研究所教科調査官を務めてきた経歴をもつ道教育大旭川校の山中准教授に講師を依頼し、上川局独自事業としてセミナーを企画した。

　山中准教授による全国の理科教育の現状および学習指導要領に関する説明や講義などを通して、小・中学校理科教員の資質・能力の向上を図ることがねらい。

　初日は、公立中学校の教職員、二日目は公立小学校の教職員が対象。

　全国学力・学習状況調査の結果の分析や活用、理科の授業づくり、教育課程の改善などについて研修を深める内容となっている。

　中島康則局長は「学校には、発達の段階に応じて児童生徒が知的好奇心や探究心をもって自然に親しみ、目的意識をもった観察・実験を行うことができるような授業改善が必要であると考えていた」と話しており、「セミナーで得た成果を生かして、教育課程の改善に役立ててほしい」と期待を寄せている。

(道・道教委 2018-08-27付)