道教委が子ども読書推進会議　ネットワーク機能充実を　推進計画実現に向け方策協議

（道・道教委 2018-08-27付）

社会教育、学校教育、民間団体の関係者が参加

　道教委は二十二日、札幌市内のかでる２・７で道子ども読書活動推進会議を開いた。第四次道子どもの読書活動推進計画で示す目標の実現に向けた読書活動の推進方策について協議。学校図書館と地域の図書館をつなぐネットワーク機能の充実、中学校や高校の図書局と公立図書館が連携した取組の実施を求める声などが上がった。

　第四次道子どもの読書活動推進計画を踏まえ、北海道における子どもの読書活動の推進状況に関する情報交換や推進方策に関する協議などを行い、北海道における子どもの読書活動の推進を図ることが目的。社会教育、学校教育、民間団体の各分野から五人が出席した。

　はじめに、相内修司生涯学習課長があいさつ。

　本年度、第四次道子どもの読書活動推進計画の初年度に当たることから「計画の基本理念を実現するための具体的な取組や、取組を進める上での課題解決につながる方策などについて、皆さんの専門的な立場から意見をいただければ」と述べた。

　続いて、生涯学習課の西島進一主査が第四次道子どもの読書活動推進計画を踏まえた道教委の取組について説明。保護者対象の読み聞かせ講座、親子で参加できる体験イベントなどを関係機関と連携して実施し、家庭での読書活動を推進するほか、学校司書の配置促進や資質向上に向けた動画制作などの取組を紹介した。

　つぎに、計画実現に向けた今後の取組の方向性、家庭・地域・学校などの連携による子どもの読書活動の推進について協議。出席者からは、子どもの本に対する探求心を支援するための方策として、学校図書館から地域の図書館の蔵書を検索できるネットワーク機能の整備を求める声のほか、学校司書の配置促進に向けては「市町村の要望だけでなく、地域住民が学校司書の必要性について声を上げることが効果的」との意見があった。

　また、読書ボランティア団体が活動する場の設定、中学校や高校の図書局と公立図書館が連携した取組の必要性など、読書活動を推進する方策について意見が交わされた。

　読書関係の民間団体の代表からは、特別支援学級の児童生徒への読み聞かせの受け入れを求める声や、外国人の児童生徒の増加に伴う課題が指摘された。

(道・道教委 2018-08-27付)