建築基準満たさない学校ブロック塀　本町小除き年内取り壊し　代替施設検討し来年度設置―札幌市教委

（市町村 2018-08-28付）

　札幌市教委は、現行の建築基準法を満たさない市立学校のブロック塀を、本町小学校を除いて、年内に取り壊すことを予定している。今後、ブロック塀の代わりとなる安全な設備を検討。来年度の設置を見込んでいる。

　市教委では、六月下旬に学校施設におけるコンクリートブロック塀の緊急調査・点検を実施した。大阪府北部で発生した地震によって、小学校のブロック塀が倒壊し児童が死亡した事例を受け行ったもの。

　ブロック塀を保有する市立幼・小・中・高校の二十八校・園について、職員が塀の高さ・厚さ、控壁の有無、傾き・ひび割れの有無を調査・点検した。

　調査の結果、現行の建築基準法を満たしていないブロック塀が九校存在。すべて控壁に関する事項だった。

　市教委では、基準法を満たさないブロック塀のうち、本町小を除くすべてを取り壊す計画を打ち出した。一部はすでに取り壊しに着工している。

　本町小については、塀に卒業生の美術作品が貼り付けられているため、今後対応を検討する。該当する塀は学校敷地内にあり、歩道には面していない。現在は子どもが近づかないよう、立入禁止としている。

　今後、ブロック塀の代わりとなる安全な設備について、来年度の設置に向けて検討する。

(市町村 2018-08-28付)