【解説】新・放課後子ども総合プラン

（解説 2018-09-19付）

　文部科学省は十四日、新・放課後子ども総合プランを公表した。放課後児童クラブ、放課後子供教室の計画的な整備を進めるため、二〇二三年度までの目標を設定。放課後児童クラブでは、三十万人の受け皿を整備して待機児童解消を図るほか、今後開設するクラブの約八割を小学校内で実施することを目指す。

　前プランでは、同一の小学校内で放課後児童クラブ、放課後子供教室を一体的または連携して実施する「一体型」の目標値として一万ヵ所を設定。二十九年度時点では四千五百ヵ所にとどまっている。

　新しいプランでは、計画期間を二〇一九～二〇二三年度までの五年間とし、国全体の目標を設定。

　このうち、放課後児童クラブについては、二〇二一年度末までに約二十五万人、二〇二三年度末までに三十万人の受け皿を整備し、待機児童の解消を図るとしている。

　また、すべての小学校区で「一体型」を引き続き一万ヵ所以上で実施することを目標に設定。新たに放課後児童クラブまたは放課後子供教室を整備する場合、学校施設を徹底的に活用することとし、新たに開設する放課後児童クラブの約八〇％を、小学校内で実施することを目指すとしている。

　このほか、子どもの主体性を尊重し、子どもの健全な育成を図る役割を担っていることを踏まえ、子どもの自主性、社会性の一層の向上を図るとした。

　目標達成のため、市町村の子ども・子育て支援事業計画または行動計画において、目標整備量や事業量を定める。

　市町村で円滑な取組の促進が図られるよう、都道府県は放課後児童クラブ、放課後子供教室の研修計画や福祉部局との連携方策などを、行動計画に盛り込むとしている。

(解説 2018-09-19付)