【解説】SSH支援事業の方向性
(解説 2018-09-25付)

 文部科学省は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業の今後の方向性等に関する有識者会議報告書をまとめた。新たに重点枠で「高大接続による一貫した理数系トップレベル人材育成プロセスの開発・実証」を設定。SSH事業とスーパーグローバルハイスクール(SGH)事業の連携も挙げている。

 SSH支援事業は十四年度から開始。事業を一層効果的に推進するため、ことし一月に有識者会議を設置して今後の方向性を検討し、報告書をまとめた。

 報告書では、引き続き高校における先進的な理数系教育を通じ、国際的に活躍できる科学技術人材を育成する方向性を明示。先端技術の高度化に伴う社会の変化や国内外の教育政策の動向を踏まえ、基礎枠、重点枠をそれぞれ見直すとした。

 重点枠の変更をみると、新たに「高大接続による一貫した理数系トップレベル人材育成プロセスの開発・実証(高大接続枠)」を設定した。幹事役となる高校が近隣地域の複数の高校と連携し、大学との地域的なコンソーシアムを形成。科学的な課題研究を「高校段階」「入試~大学入学」「大学入学後」の各段階で発展させ、理数系のトップレベル人材を育成する。

 今後の指定の在り方については、「指定校の総数は事業の政策的意義を考慮して設定し、毎年度の採択校数を平準化する」「取組が不十分な指定校に対し経費の減額が必要」とした。

 また、SSH事業とSGH事業の連携を挙げ、互いに連携し、相乗効果を図るとしている。

 このほか、文科省やSSH指定校などの役割や検証のポイントを整理。SSH指定校においては、生徒の追跡調査の実施、一般生徒との比較、指定回数に伴う先進性の度合いなど、取組の成果・効果の有効性の検証を示している。

(解説 2018-09-25付)

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