高校生建築デザインコンクール　苫小牧工業高３人が最優秀　既存施設との調和など評価

（道・道教委 2018-10-18付）

　道などが主催する三十年度高校生建築デザインコンクールの最優秀作品賞に、苫小牧工業高校の鈴木達也君、板垣謙典君、松芳大輔君がデザインした「フワフワトイレ」が輝いた。道立十勝エコロジーパーク内に整備する屋外トイレをデザインしたもので、既存施設との調和やシンプルなデザインが高く評価された。十一月上旬、道建築局の職員が同校を訪れ、三人に賞状と受賞記念品を贈呈する予定。来年一月十五・十六日には、道庁本庁舎一階道民ホールでコンクールの入選作品展を開く。

　道、日本建築家協会道支部、道建築士事務所協会、道建築士会主催のコンクールは、道内の建築系学科が設置されている高校に在籍する生徒から、道が整備する公共建築物のデザインを募集したもの。

　設計課題は、十勝川温泉に隣接して整備された道立十勝エコロジーパーク内の施設利用者が主に利用する「屋外トイレ」。設計条件として、男女別トイレを設け、乳児、幼児、車いすの利用者に配慮することを求めた。

　高校八校から百十一点の作品が寄せられ、最優秀作品一点、優秀作品三点、佳作四点、特別賞二点を選定した。

　最優秀作品賞を受賞した「フワフワトイレ」は、公園内にあるフワフワドームと関連したデザインを昇華させて建築的に完成度が高かったこと、シンプルなデザインが高く評価された。

　入選者と作品はつぎのとおり。＝敬称略＝

▼最優秀作品賞

▽鈴木達也、板垣謙典、松芳大輔（苫小牧工業）＝フワフワトイレ

▼優秀作品賞

▽笹森亜久里（留萌）＝ｌａ　ｎａｔｕｒａｌ

▽鈴木大夢、志渡智紀、田村陵丞（苫小牧工業）＝Ｏｎｅ　ｆｏｒ　ｔｗｏ

▽坂本透哉（苫小牧工業）＝自然に調和した格子型公衆トイレ

▼佳作

▽中村浩了、野島佑介（苫小牧工業）＝ハニカム

▽髙﨑春花、近村萌（苫小牧工業）＝憩いの蛍

▽山家亜弥生（苫小牧工業）＝トイレタウン

▽佐藤輩斗、清水広行（苫小牧工業）＝Ｓｃｈｗａｎ

▼特別賞

▽紺谷匡乃（函館工業）＝走る！ＳＬとかち！

▽中谷空（函館工業）＝牛乳缶

(道・道教委 2018-10-18付)