道・札幌市の31年度教員採用者登録状況―道教委まとめ 1937人で過去20年最高 倍率は小学校で2倍切る 
(道・道教委 2018-10-17付)

表
北海道・札幌市公立学校教員採用候補者選考検査の受検者数・登録者数・受検倍率(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は、三十一年度道・札幌市公立学校教員採用者登録状況を発表した。道と札幌市を合わせた受検者は、四千八百六人(実人数四千五百二十八人)。登録者数は過去二十年で最高の一千九百三十七人で、受検倍率は過去最低の二・五倍(実人数で二・三倍)となった。受検区分別の道・札幌市合計の登録者状況は、小学校の倍率が前年度と比較して〇・九ポイント減の一・五倍となり、これまでに例のない二倍を切るなど、大幅な減少となった。

 登録者数の算定については、来年度の児童生徒数の見込みをもとに算出した学級数に基づき、定年退職予定者や再任用の見込み数などを勘案。三十一年度においては、欠員が生じることがないようにするために登録者数を増やした。

 受検倍率が昨年度に比べて高くなった、または、低くなった教科は、退職者数や配置定数の増減によって採用予定数が増減したことが主な要因となっている。

 三十一年度教員採用候補者の選考検査受検者数をみると、小・中・高校、特別支援学校、養護教諭、栄養教諭を合わせて、道が三千五百五人(実人数三千二百二十七人)、札幌市が一千三百一人、合計四千八百六人(同四千五百二十八人)。

 登録者数は、道が一千五百七十八人、札幌市が三百五十九人。合計が過去二十年で最高の一千九百三十七人だった。

 受検倍率は、道が前年度比一・三ポイント減の二・二倍(同二・〇倍)、札幌市が〇・三ポイント増の三・六倍となり、合計が過去最低の二・五倍(同二・三倍)となった。

 受検区分別に道・札幌市合計の登録者状況をみると、小学校は、二百十四人増の八百八人(うち地域枠九人)。倍率が一・五倍で前年度より〇・九ポイントの減少となり、過去最低値を記録した。

 中学校は、百九十人増の四百五十七人(うち地域枠十八人)で、倍率が二・六ポイント減の三・三倍となった。教科別の割合は、国語が二・四倍、社会が五・一倍、保健体育が四・四倍など。

 高校は、四十三人増の三百三人で、倍率が〇・九ポイント減の三・五倍。教科別割合では、国語が一・七倍、地理歴史・公民が七・七倍、保健体育が一五・二倍などとなった。

 特別支援学校は、六十四人減の百七十三人で、倍率が〇・四ポイント増の三・二倍。

 養護教諭は、五十五人増の百七十四人で、倍率が〇・七ポイント減の一・九倍だった。

 栄養教諭は、五人増の二十二人。倍率は一・四ポイント減の四・五倍となった。

 道教委では、ことしの春から道内外の大学に対して、道内の教員の採用を募る呼びかけを行っているほか、動画配信サイト「YouTube」を活用し、教員を希望する人への周知などを図ってきた。今後も引き続き、教員不足対策や道内受検者の増加に向けた取組を進めていく考え。

(道・道教委 2018-10-17付)

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