【解説】中学校英語「話すこと」調査

（解説 2018-11-09付）

　文部科学省は、三十一年度全国学力・学習状況調査の中学校英語「話すこと」調査実施に向け、今月中旬から事前準備を進める。

　文科省が示した時間割モデルによると、全国調査は、三十一年四月十八日に実施（後日実施は四月十九日～五月七日に可能）。国語と算数・数学の調査時間を小学校が四十分→四十五分、中学校が四十五分→五十分にそれぞれ変更する。

　小学校は、一時限目に国語、二時限目に算数の調査後、児童質問紙調査を二十～四十分程度実施。中学校は、六学級の場合のモデルとして、一時限目に国語、二時限目に数学、三時限目に英語「聞くこと」「読むこと」「書くこと」の調査後、四時限目に生徒質問紙調査を二十～四十五分程度行うなどし、五時限目と六時限目に英語「話すこと」調査を三学級ずつ実施することを例示している。

　中学校「話すこと」調査は、生徒一人当たりの所要時間十～十五分程度（準備五～十分程度含む）。同一学級の生徒を一斉に調査し、調査対象学年の生徒全員が三単位時間以内で調査できるとしている。各学校のコンピューター室などのＰＣ端末を活用し、ＵＳＢヘッドセットとＵＳＢメモリを配布し、音声録音方式で行う。

　文科省は、今月中旬、教育委員会などを通して各学校のＩＣＴ環境を把握。十二月ころ、全国調査の実施要領を公表し、参加意向調査を行う。来年一月、各学校で事前にＰＣの動作確認が行えるよう、Ｗｅｂシステムを通じて事前検証ツールをダウンロードし、生徒用ＰＣに展開する。来年度調査と同じ調査プログラムで検証することから、文科省では、確実に実施するよう求めている。

　来年一月以降、主に都道府県などの担当者を対象に中学校英語「話すこと」調査の説明会を開く予定。

(解説 2018-11-09付)