【解説】高卒程度認定試験の出願状況
(解説 2018-11-08付)

 文部科学省は六日、三十年度第二回高校卒業程度認定試験出願状況を公表した。全国の出願者数は一万一千七百二十九人。本道からは三百六十七人が出願した。

 この試験は、様々な理由で高校を卒業できなかった人などの学習成果を適切に評価し、高校を卒業した人と同等以上の学力があるかを認定するもの。従来、大学入学資格検定として実施していたが、十七年度から高校卒業程度認定試験に変更した。合格者は大学・短大・専門学校の受験資格が与えられ、就職、資格試験等に活用することができる。

 三十年度第二回試験の出願者数は一万一千七百二十九人(男五千八百六十四人、女五千八百六十五人)で、二十九年度第二回出願者数と比較して五百五十人、四・五%減少した。

 出願状況を最終学歴別にみると、高校中退が五千五百十五人で全体の四七・〇を占めた。次いで、定時制・通信制高校在学が二千三百人で一九・六%、中学校卒業が一千六百五十四人で一四・一%、全日制高校在学が一千六百三十人で一三・九%、その他が五百二十四人で四・五%、高専中退が百六人で〇・九%となった。

 都道府県別では、東京都が一千九百八十五人で最多。次いで、神奈川県九百九十七人、大阪府八百七十七人、兵庫県六百四十八人などの順に多い。本道からは三百六十七人が出願した。

 第一回試験(八月実施済)を合わせた三十年度の出願者総数は、全国で二万四千百五十一人(男一万二千三十八人、女一万二千百十三人)。本道は七百四十六人だった。

 第二回試験は十~十一日の二日間、全国の都道府県四十七会場および全国の少年院、刑務所等の矯正施設九十八会場において実施。本道では、札幌市内のかでる2・7を会場に行われる。

(解説 2018-11-08付)

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