【解説】家庭教育支援チームの手引書

（解説 2018-11-29付）

　文部科学省は、地域人材を活用した「家庭教育支援チーム」の手引書を作成した。チームの組織づくりが円滑・効果的に推進されるよう必要な視点を整理。白老町家庭教育支援チーム「ぴんぽーん」など、全国各地で活動する各チームの事例も紹介している。

　核家族化や地域社会のつながりの希薄化などを背景に家庭教育の困難な現状が指摘される中、文科省では、地域人材を活用した「家庭教育支援チーム」などによる身近な地域における家庭教育支援活動を推進している。

　家庭教育支援チームでは、身近な地域の人たちが、地域のために自主的に保護者などの子育てや家庭教育に関する相談を行うほか、親子で参加する様々な取組や講座などの学習機会、地域の情報などを提供。また、活動内容によっては、学校や地域、教育委員会などの行政機関や福祉関係機関などと連携しながら、子育てや家庭教育を応援している。

　手引書では、地方公共団体の家庭教育支援担当者が地域でチームを立ち上げる際、チームの組織づくりが円滑・効果的に推進されるよう必要な視点を整理。地域で家庭教育支援活動を行う人や団体がチームを立ち上げる際の参考となる要素を盛り込んだ。

　また、全国各地で活動している家庭教育支援チームの事例も紹介。このうち、白老町家庭教育支援チーム「ぴんぽーん」では、すべての乳幼児定期健診で聞き取り調査を行っているほか、二年に一度、保育所・小学校等の全保護者を対象にアンケート調査を実施し、家庭訪問の意向を確認した上で行う希望者への訪問型相談活動の事例を記した。

　文科省では「地域における家庭教育支援施策の新たなヒントとして、本手引書を活用してほしい」としている。

(解説 2018-11-29付)