【解説】大学入学資格の年齢要件撤廃(解説 2018-12-05付)
文部科学省は、日本の高校相当の教育課程を修了した留学生や帰国子女に対し、大学入学資格の年齢要件を撤廃する関係告示の一部改正案に関するパブリックコメントを実施している。大学の国際化推進のため、留学生や帰国子女などを積極的に受け入れることがねらい。実施期間は二十七日まで。
これまで外国で学んだ外国人や帰国子女が日本の大学に入学するには、外国で十二年の学校教育課程を修了するとともに、十八歳以上であることが条件となっていた。また、国際バカロレア資格など国際的な大学入学資格をもっている場合も、十八歳以上であることが求められていた。
中央教育審議会の大学分科会将来構想部会の制度・教育改革ワーキンググループでは、海外でインターナショナルスクールを早期卒業しても、十八歳未満のため日本の大学に入学できない事例が報告された。
このため、大学の国際化を推進する観点に基づき、留学生や帰国子女などを積極的に受け入れるため、大学への入学資格について所要の告示改正を行う。
パブリックコメントで示す改正の内容をみると、十二年の課程を修了した場合に入学資格を認める「課程年数主義」の原則は維持しつつも、高校相当として指定した十二年の外国人学校を修了した人の「十八歳以上」とする年齢要件を撤廃することとした。
国際的な大学入学資格を有する人、国際的な評価団体から認定を受けた教育施設で十二年の課程を修了した人について、高卒以上の学力を認める際も、同様に年齢要件を撤廃する。
このほか、高校に対応する外国の学校の課程を修了した人が高校卒業またはそれ以上の学力があると認める個別指定で、ロシア、ウズベキスタンなど五カ国の課程を追加指定する。
(解説 2018-12-05付)
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