【解説】インフルエンザの流行開始

（解説 2018-12-11付）

　道感染症情報センターによると、十一月二十六日～十二月二日の道内のインフルエンザの定点当たり報告数が一・二一となり、流行開始の目安となる一・〇を上回った。名寄をはじめとする十四の保健所管内で一・〇を上回っている。インフルエンザの疾患などによる学級閉鎖等の報告があったのは、旭川市、小樽市など六保健所管内となっている。

　国立感染症研究所によると、インフルエンザは例年、十一月末から十二月にかけて流行が開始。ピークは一月末から二月上旬が多い傾向にあるとしている。

　全国約五千ヵ所のインフルエンザ定点医療機関の患者数の報告によると、都道府県別では和歌山県、香川県が定点当たりの報告数が二・〇を上回ったことが分かった。前週の報告数より増大したのは四十三都道府県で、減少したのは四県。全国で警報レベル、注意報レベルを越える保健所地域はなかった。

　患者数の推計は約三万四千人で、前週の推計値である約一万八千人から大幅に増加。年齢別では五～九歳が約九千人と半数を占め、十～十四歳が約五千人、〇～四歳が四千人など。

　道感染症情報センターの発表によると、道内保健所管内別の定点当たりの報告数は一・二一で、十四の保健所管内で一・〇を上回っている。このうち、名寄が六・〇〇、稚内が三・七五と特に高かった。

　インフルエンザの疾患などによる学級閉鎖等の報告があったのは、旭川市、小樽市など六保健所管内。学年閉鎖があった学校は小学校二校と中学校一校、学級閉鎖は小学校三学級、中学校一学級だった。幼稚園、小学校、中学校のインフルエンザによる欠席者数は百一人。

　国立感染症研究所はマスク着用など飛沫感染対策、手洗いなど接触感染対策の徹底を呼びかけている。

(解説 2018-12-11付)