青少年科学館活用基本構想を策定―札幌市教委 学校教育との連携推進 プラネタリウム番組充実など(市町村 2018-12-20付)
札幌市教委は十八日、青少年科学館活用基本構想を策定した。同館の今後の在り方を明らかにするとともに、展示物や施設整備の更新などに当たっての基本的な考え方を整理するもの。活用方針として「学校教育との連携の推進」などを掲げ、事例案にプラネタリウム番組や実験室機能の充実等を挙げた。構想は、今月中に市のホームページで公開する。
青少年科学館は、昭和五十六年、科学および科学技術に関する知識の普及・啓発を通して、創造性豊かな青少年を育成することを目的に開館した。
開館から三十六年が経過した同館の今後の在り方を明らかにするとともに、展示物や設備の更新などに当たっての基本的な考え方を整理するため、構想を策定した。
構想は、全五章で構成。第二章では同館の現状と課題として「展示物の老朽化と施設全体の統一感の希薄化」など三点を提示。三点を踏まえ、第三章では同館の活用の方針として「社会状況等の変化を踏まえた展示物や施設設備の機能の充実」「市民の誰もが学べる環境づくり」「学校教育との連携の推進」を挙げた。
第四章では、①展示②科学普及啓発③天文普及④学校教育連携―の四つの事業における施策の方向性や展開事例案を掲載。このうち、①の展開事例案では、展示分野を明確にすることなどを挙げた。例として、二階の展示物を「天文・地球科学」「雪・氷」「環境」「生命」の四テーマで関連付けることなどを記している。
④の方向性については、理科と関連付けた展示物の充実等を図り、授業での活用を促すことなどを明記。展開事例案では、プラネタリウム番組の充実や、学級・学年単位で実験できるよう、実験室の増床や実験器具の拡充などを提示している。
構想は今月中に市のホームページで公開する。三十一年一月中に、冊子としてまとめ、市役所本庁舎や各区役所などに配布することとしている。
(市町村 2018-12-20付)
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