道中理が札幌で冬季研修会　旭川大会の成果を共有　小路会長　課題追究し函館大会へ

（関係団体 2019-01-21付）

約６０人が参加し、理科教育の充実に向け研鑽を積んだ

◆知的好奇心育成を　

　道中学校理科教育研究会（＝道中理、小路徹会長）は十一日、ホテルライフォート札幌で本年度冬季研修会を開いた。全道から会員約六十人が参加。第六十五回全国中学校理科研究会兵庫大会や第五十七回道中理全道大会旭川大会の成果・課題などを共有したほか、グループディスカッションを行い、研究主題「自然と人間との調和を目指し、未来を創造する力を育む理科教育」に迫った。

　開会に当たり、小路会長があいさつ。昨年十月に開いた全道大会旭川大会について「二百人を超える参加のもと、成功裏に終わった」と振り返り「大会で得た成果と課題を追究しながら来年度の函館大会につなげていきたい」と話した。

　また、理科教育において子どもたちの知的好奇心を育む重要性を強調。その上で「今後も、本道全域の子どもたちのために今後の理科教育の在り方について活発に意見を交わしていきたい」と述べた。

　つぎに、三浦雅美研究部長が研修のねらいと日程を説明した。

　研修に移り、山岸陽一研究部副部長が昨年八月に開かれた全中理兵庫大会について報告。「研究発表において、資質・能力や深い学び、対話などのキーワードを挙げる分科会が多く、各地区で新しい学習指導要領を意識していることが分かった」と伝えた。

　引き続き、全道大会旭川大会について、大会運営委員長を務めた旭川市立旭川中学校の新出秀之校長が「大会では、今まで進めてきた研究の成果をしっかり発表することができた」と報告。

　また、旭川地区の研究部長を務める旭川市立西神楽中学校の松浦勲教諭が各分科会における研究概要や成果と課題について説明した。

　二〇一九年度の第五十八回道中理函館大会に向けて、大会運営委員長を務める函館市立五稜郭中学校の木村雅彦校長があいさつしたほか、函館地区の事務局長を務める函館市立椴法華中学校の斎藤大教諭と研究部長を務める函館市立巴中学校の伊藤大育教諭が大会の概要を説明した。

　このあと、三浦研究部長が今後の研究の方向性について説明したほか、八グループに分かれたグループディスカッションを実施。本年度の研究内容や全道大会旭川大会などを振り返り、次年度に向けて共通理解を図った。

(関係団体 2019-01-21付)