ｈｉｔａｒｕでバレエ鑑賞事業―札幌市芸術文化財団が初開催　芸術の奥深さ感じて　市内中学生２２００人参加

（関係団体 2019-01-28付）

生徒２２００人は白鳥の湖などを鑑賞した

　札幌市芸術文化財団は二十一日、札幌文化芸術劇場ｈｉｔａｒｕで初めて青少年向けバレエ鑑賞事業を実施した。市内の中学生約二千二百人が参加。世界で活躍する東京バレエ団のバレエを間近で鑑賞するなど、芸術の奥深さを感じていた。

　同財団では、三十年十月に札幌文化芸術劇場ｈｉｔａｒｕが開館したことから、芸術を通して豊かな感性を育む機会を提供するため、今回初めて同事業を実施。対象は市内の中学二年生約二千二百人とし、昨年のうちに鑑賞校を募集していた。

　事業は札幌市や札幌市教委が後援している。

　事業実施に当たって昨年十二月に「白鳥の湖」や「ボレロ」の作品紹介のほか、東京バレエ団や札幌文化芸術劇場ｈｉｔａｒｕの概要、バレリーナなどの職業紹介を記したハンドブックを参加する全中学校に配布。生徒たちの事前学習に役立てた。

　当日は、同劇場の櫛引彩乃氏と東京バレエ団の岩永智博氏が、劇場やバレエ団の概要について映像を交えて紹介。また、バレエの見どころを説明したほか、バレエ団には札幌市立中学校出身のダンサーがいることから「先輩が活躍する姿を見てほしい」と呼びかけた。

　続いて、「白鳥の湖」第二幕と「ボレロ」を上演。ダンサーたちは、優雅な動きや一糸乱れぬ動きなど圧巻の演技を披露した。

　鑑賞した生徒は「バレエはあまり見る機会がないので、素晴らしい公演を見ることができて良かった」「とてもいい劇場で、とても楽しめた。一体感があり、迫力がすごかった」「初めてバレエを観て、自分の知らない世界を感じた気がした」などと感想を述べていた。

(関係団体 2019-01-28付)