東北海道農ク第67回実績発表大会 中標津農高など最優秀 30日から名寄で全道大会(関係団体 2019-01-28付)
各校の代表生徒が日ごろの学習の成果を発表した
【網走発】東北海道学校農業クラブ連盟主催の第六十七回実績発表大会が十六~十七日の二日間、美幌町民会館びほーるで開かれた。校内大会を勝ち抜いた八校百四十四人が出場。「生産・流通・経営」「開発・保全・創造」「ヒューマンサービス」分野のプロジェクト活動と「クラブ活動発表」の四種目で、これまで取り組んできた研究の成果を披露した。
日ごろのプロジェクトの成果を発表し、クラブ員の科学性を高めるとともに、専門的な能力や態度を身に付けることが目的。また、クラブ活動発表は単位学校農業クラブ活動を積極的に進めるために、問題解決のための自主的・積極的な態度と能力を養い、クラブ員相互の親睦と連携を深めることを目的としている。
初日の開会式では、連盟の齋藤侑風会長(標茶高校農業クラブ会長)、当番校・美幌高校農業クラブの石川大樹会長、田村弘樹代表(美幌高校長)があいさつ。
齋藤会長は「これまでの活動の成果を十分に発揮してくれることを期待している」、石川会長は「当番校として円滑な運営とおもてなしをしたい」と述べた。田村代表は「冬休み返上で行った発表練習の集大成の場として頑張ってもらいたい」とエールを送った。
続いて、オホーツク教育局の松本邦由局長と美幌町の土谷耕治町長が来賓祝辞。
松本局長は、新学習指導要領を踏まえた科学的な視点での学習活動の重要性にふれながら、出場者を激励。土谷町長は「自分たちの研究の成果を分かりやすく聴衆に伝えてほしい」と期待した。
大会では審査の結果、生産・流通・経営分野では中標津農業高校、開発・保全・創造分野では帯広農業高校、ヒューマンサービス分野とクラブ活動発表では士幌高校がそれぞれ最優秀賞に輝いた。
入賞した学校は、三十日から名寄市で行われる全道大会に出場する。
大会結果はつぎのとおり(カッコ内は代表者)。=敬称略=
【生産・流通・経営分野】
▼最優秀賞
▽中標津農業高校(谷弦斗)=GAPを用いた酪農改革~良質堆肥で国際レベルの牛乳生産
▼優秀賞
▽帯広農業高校(玉置真冴斗)=新たな飼料作物を求めて~ソルガム栽培の挑戦
▽別海高校(佐々木龍矢)=高品質粗飼料の生産を目指して②~別海町の農家のために
▽東藻琴高校(小野翔太朗)=「オホーツクトマトの生産」~海水を用いた高糖分トマト栽培
▽美幌高校(東海佳穂)=自作分娩報知器の作成~IoT化により分娩事故を未然に防げ=
【開発・保全・創造分野】
▼最優秀賞
▽帯広農業高校(田村静香)=北海道農業資源で食と健康を繋ぐ~「ラフィノース」を配合した機能性食品の開発
▼優秀賞
▽美幌高校(伊藤里久旺)=オホーツクの自然を守れ=~オホーツクで実践した自然環境改善の成果
▽中標津農業高校(土井上雅弥)=鹿肉をプロデュース2018~中標津発=鹿食推進を目指した特産品開発
▽東藻琴高校(田中カリン)=花の加工で新たな経営戦略~ブリザーブドフラワーの製品化に向けた研究
▽士幌高校(牧野杏香)=私たちのゆめ“ふくらむ”ちから~全粒粉100%食パンの開発
【ヒューマンサービス分野】
▼最優秀賞
▽士幌高校(山田詩衣菜)=「ヌプカの雪解け」で夢広がる私たちのまちづくり
▼優秀賞
▽中標津農業高校(髙橋佳太)=地域へ提案、かぼちゃランタンプロジェクト=~計根別活性化を目指す私達の実践
▽東藻琴高校(後藤麻衣)=オホーツク小麦を未来へ紡ぐ~学びで深化させる「地域おこし×次代継承」プロジェクト
▽帯広農業高校(中山創太)=地域と森を繋ぐプロジェクト~次世代を担う子どもたちへ
▽更別農業高校(荒内らいな)=さらべつ村味力UPぷろじぇくと
【クラブ活動発表】
▼最優秀賞
▽士幌高校(浜平くるみ)=襷~士ほろの心「志」とともに
▼優秀賞
▽中標津農業高校(笠井里紗)=「学ぶ・伝える・まち創り」~地域と歩む中農農ク
▽東藻琴高校(片橋夢月)=共躍~個力から総合力へ深化させる学びの改革
▽帯広農業高校(牧野有紗)=繋げ=五科の強み~幅広い学びを活かした三つの挑戦
(関係団体 2019-01-28付)
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