高経研が冬期フォーラム開く　実践の成果・課題共有　道教委・小形教育指導監講演

（関係団体 2019-02-05付）

道内各地から会員ら６０人が参加した

　道高校教育経営研究会（＝高経研、辻敏裕会長）は一月上旬、札幌市内の北海商科大学で冬期フォーラムを開いた。研究主題「北海道を元気にする高校教育」のもと、道教委の小形秀雄教育指導監による基調講演や意見交流会などを実施。約六十人が参加し、新学習指導要領の実施に向けて研鑚を積んだ。

　開講式であいさつに立った辻会長は、新学習指導要領や大学入試改革など課題が山積している状況の中、フォーラムを通して「各学校における具体的な取組や課題を共有して今後の取組につなげていきたい」と述べた。

　続いて、小形教育指導監が「高校教育の未来～北の大地から世界へ」と題して基調講演。道内高校教育の現状を踏まえ、一学年一間口の高校の増加、自治体から道立高校への支援、学校における働き方改革、教員という職業、校長のリーダーシップについて、今後の見通しや改善策について私見を交えて問題提起した。

　このあと、市立札幌清田高校の岡積義雄校長、伊達高校の壽淺章洋教頭、滝川西高校の福間あゆみ教諭が実践事例を報告。新学習指導要領の実施に向けた学校経営論、総合的な探究の時間や働き方改革に向けた取組、高大接続、ｅ―ポートフォリオに向けた取組などを紹介した。

　また、小形教育指導監を加えた四人をシンポジストに会場と意見交換を行った。

　コーディネーターの辻会長は、研究課題「新学習指導要領の実現に向けて」について、具体的取組を進めるとともに、「社会に開かれた教育課程をつくるため、ますます学校の活性化を」とまとめた。

(関係団体 2019-02-05付)