【解説】働き方改革プロモーション動画

（解説 2019-03-12付）

　文部科学省は八日、学校の働き方改革に関する公式プロモーション動画を制作した。働き方改革の当事者と有識者十人のインタビューなどで構成。道内からは、中体連の大会でチームを準優勝に導いた伊達市立伊達中学校のサッカー部顧問・監督を務める菅田浩之教諭が、量より質を追求した指導の成果を報告している。今後、各学校などに複製可能なＤＶＤ形式で配布する予定。

　一月下旬に中央教育審議会が文部科学大臣に答申した「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策」を受け、学校の働き方改革の趣旨・目的などを学校関係者や保護者・地域住民などに広く周知するため、新たに作成したもの。

　動画は、働き方改革の当事者と有識者十人のインタビュー、柴山昌彦文部科学大臣らのメッセージで構成。

　伊達中の菅田教諭は、部活動の時間が長期化することで生徒の学習時間が減り、負担がけがや障害の原因となっているなどの問題を指摘。規則正しい生活、量より質を追求した練習方法、選手たち自身による目標達成に向けた練習方法によって、大会準優勝の結果につながったと述べた。

　柴山文科大臣は「教員が誇りと自信をもって魅力ある授業を担当し、子どもたちと向き合えるよう、志高く能力のある人々がつぎの時代を生きる子どものために教師の道を選びたいと思えるよう、文科省は全力で働き方改革に取り組んでいく」と述べ、保護者や地域住民などに対し、働き方改革の推進に向けた協力と支援を求めている。　

　今後、全国の教育委員会や学校、関係団体、ＰＴＡなどの各種研修会での活用に向け複製可能なＤＶＤ形式で配布する予定。

(解説 2019-03-12付)