【解説】地域における子どもの活動

（解説 2019-03-28付）

　道教委は、地域における子どもの活動に関するアンケート調査の結果をまとめた。各自治体では学校教育外における運動・スポーツ、芸術・文化活動、学習活動を実施する上で、人材確保が大きな課題となっていることが明らかになった。

　札幌市を除く道内百七十四市町村から回答を得た。基準日は一月三十一日。

▼運動・スポーツ活動

　就学前児童は「体操教室・運動遊び」など基礎的な体力・運動能力を養う種目が多い。小学生は「硬式野球・軟式野球・ソフトボール」が最多で、檜山、上川、留萌、宗谷では「スキー・スノーボード」、十勝では「スケート・アイスホッケー」など地域性を生かした種目が実施されている。中学生は「柔道・剣道・空手・武術」が多く、人口五千人以上の自治体では種目の選択肢が広がっている。

▼芸術・文化活動

　小・中学生は「楽器の練習・レッスン」「舞踊・ダンス」「地域文化の伝承活動」が最も多く、人口一万人以上では取り組む活動の選択肢が多様化している。

▼学習活動

　就学前児童については「英会話・英語教室」「習字・硬筆」「そろばん」「自然体験・環境学習」が最も多い。小学生は学習の選択肢が広がり、人口三千人以上では「英会話・英語教室」、人口一万人以上では「受験勉強をするための塾（進学塾）」が多かった。就学前児童、中学生に関する活動では、一部の地域で「行われていない」との回答も多く、地域間で差が生じている。

▼自治体の課題

　「活動を支える人材の確保（指導者、ボランティアなど）」が最も多い。学校教育外活動を支える上で必要とする人材として、就学前児童、小学生、中学生いずれも「ボランティア（地域住民、高齢者、大学生など）」が多く挙げられている。

(解説 2019-03-28付)