【解説】大学入学者選抜　ミス防止の取組

（解説 2019-04-11付）

　文部科学省は、大学入学者選抜におけるミスの防止等にかかる取組の実施状況をまとめた。30年度および31年度大学入学者選抜の個別学力検査における試験問題・解答の公表状況や公表方法を調査。31年度入学者選抜において、過半数を占める約700大学で試験問題をすべて公表する予定であることが分かった。

　昨年8月、国公私立大学・短期大学1070大学を対象に調査した。

　30年度入学者選抜の調査結果をみると、個別学力検査における試験問題の公表については、個別学力検査を実施すると回答した国公私立大学・短期大学1032大学のうち、「すべて公表」が484大学、182短大。「一部公表」が231大学、75短大、「すべて非公表」が20大学、37短大となった。

　解答の公表については、「すべて公表」が285大学、100短大、「一部公表」が183大学、61短大、「すべて非公表」が254大学、128短大だった。

　一方、31年度入学者選抜の調査結果をみると、個別学力検査を実施すると回答した国公私立大学・短期大学1028大学のうち、544大学、195短大で試験問題をすべて公表する予定。「一部公表」が123大学、52短大、「すべて非公表」が4大学、15短大、検討中が66大学、28短大だった。

　解答の公表予定では、「すべて公表」が452大学、136短大、「一部公表」が114大学、38短大、「すべて非公表」が15大学、34短大、「検討中」が152大学、77短大だった。

　公表の方法は、大学、短大いずれも「大学で発行する問題・解答集に掲載」が最多。このほか、「説明会等での提供」「公表を前提とした民間企業や報道機関等への提供」「大学窓口での閲覧」などが多かった。

(解説 2019-04-11付)