【解説】全国的学力調査の専門家会議

（解説 2019-04-16付）

　文部科学省は12日、全国的な学力調査に関する専門家会議の今期初会合を開いた。調査の実施方法や調査結果の取扱い、活用の推進方策などについて検討していくことを確認。また、中学校英語「話すこと」調査の検証を行う31年度英語“話すこと”調査検証ワーキングループを設置し、実施状況や、分析された課題について検証していくこととした。

　本年度の全国学力状況調査は18日に実施。

　全国の国・公・私立学校の小学校第6学年、中学校第3学年を対象に教科に関する調査と生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査を行う。

　教科に関する調査では、主として知識に関する問題と活用に関する問題を一体的に出題。中学校の英語のうち、「話すこと」に関する問題では、各学校のコンピュータ教室のＰＣ端末などを活用し、音声録音方式で行う。

　文科省は4月1日付で、調査結果をもとに教育施策の成果や課題などを検証し、その改善を図るため、全国的な学力調査に関する専門家会議を設置。

　期間は、令和3年3月31日までの2年間とした。

　12日には初会合を開き、①全国的な学力調査の実施方法②調査結果の取扱い③調査結果の活用に関する取組の推進方策④調査結果の専門的な分析―の4点について検討していくことを確認した。

　また、令和4年度実施予定の全国学力・学習状況調査・中学校英語の円滑な実施に資するため、中学校英語「話すこと」調査の検証を行う31年度英語“話すこと”調査検証ワーキングループを専門家会議の下に設置。

　参加主体における「話すこと調査」の実施状況や、分析された課題について検証し、結果を専門家会議に報告する。

(解説 2019-04-16付)