【解説】子どもに対する前兆事案　３月末

（解説 2019-04-18付）

　道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況（3月末現在）をまとめた。1月からの累計で前年同期比29件減の148件を受理した。

　前兆事案とは、子ども（13歳未満）を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。

　3月は、道内で前年同期に比べ14件減の52件を受理。1月からの累計は、29件減の148件となった。

　態様別にみると、「声掛け」と「つきまとい」が最も多く、40件ずつ。それぞれ全体の27％を占めている。

　以下、「容姿の撮影」が19件で13％、「身体露出」が17件で12％、「痴漢、身体接触」が15件で10％、その他が17件で11％などとなっている。

　発生時間帯は、「午後3時台」が52件、「午後4時台」が27件、「午後2時台」が20件で、下校時間帯の午後2～4時で67％だった。

　また、発生場所は「道路（歩道）上」が122件で82％。

　発生時の子どもの状況は、「登校・下校時」が87件で59％、「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」が34件で22％、「遊戯中」が8件で5％などとなった。

　警察署別の受理件数は、札幌方面の28警察署が94件で最も多い。

　道警本部では、生活圏での犯罪や前兆事案の発生状況を把握し、注意点をあらためて確認するほか、子どもたちに不審者に遭遇した際に近くの大人に知らせることや急いで避難することなど、具体的な対策について教えることを求めている。

　また、早期通報によって、行為者の特定や不審点の解消などに対応できることから、子どもから不審者情報を聞いた際には、速やかに通報するよう呼びかけている。

(解説 2019-04-18付)