【解説】生涯学習に関する意識調査
(解説 2019-04-24付)

 道教委は、30年度生涯学習に関する住民の意識調査結果をまとめた。

 住民の生涯学習や今日的な課題に関する意識などについて、全道的な傾向を把握するとともに、経年変化の状況を分析することで、今後の道、市町村の生涯学習・社会教育の振興に寄与することが目的。札幌市を除く道内178市町村の10~70代、1246人を対象に31年1月7~31日の期間で調査した。

 調査結果をみると、1年間の生涯学習の実績では、全世代の69・3%が「行った」と回答。行った学習活動の場所・形態では、公民館や生涯学習センターなどの公的な機関における講座や教室が44・8%で最も高く、同好会によるサークル活動が37・0%、図書館・博物館・美術館が32・2%などと続いた。

 学習活動の内容では、趣味的なもの(音楽、美術など)が65・0%で最多。次いで、健康・スポーツ(健康法、医学など)が54・0%、教養的なもの(文化、歴史など)が33・6%など。

 地域活動への関心をみると、ボランティア活動や災害復旧などの支援活動に「参加したことがあり、今後も参加したい」「参加したことはないが、今後は参加してみたい」と答えた人は66・7%と高い割合を占めている。また、まちづくりや子ども会指導、自治会活動についても56・6%と関心の高さがみられた。

 学習活動で再び学びたい内容では「健康やスポーツに関すること」が54・2%で最も多く、「芸能文化に関すること」が36・3%、「医療や福祉に関すること」が33・1%などの順となった。

 道教委は「調査結果を今後の施策に反映していくとともに、多くの道民が生涯学習に取り組んでもらえるよう引き続き、各市町村教委に対して支援していきたい」と話している。

(解説 2019-04-24付)

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