【解説】障がい者活躍推進プラン

（解説 2019-05-09付）

　文部科学省は、学校教育、生涯学習、スポーツ、文化芸術の各分野で重点的に進める６つの政策プランで構成する「障がい者活躍推進プラン」を公表した。生涯学習の推進、教育委員会における障がい者雇用の推進など４プランを追加。今後、各プランの取組を通じ、障がい者のさらなる活躍を推進するとしている。

　同省は１月下旬、省内に障がい者活躍推進チームを設置。障がい者の雇用、学校教育、生涯学習、スポーツなど、各分野で重点的に推進すべき６つの政策プラン「障がい者活躍推進プラン」作成に向けた検討を開始した。

　プランは、①文科省における障がい者雇用推進プラン②共生に向けた「学び」の質の向上プラン③障がい者の生涯学習推進プラン④障がい者による文化芸術活動推進プラン⑤障がい者のスポーツ活動推進プラン⑥教育委員会における障害者雇用推進プラン―で構成。このうち、①③④⑥が１月以降、新たに追加された内容となっている。

　①では、障がい者雇用の推進に関する実務責任者の配置や多様な任用形態（プレ雇用、ステップアップ制度）の導入などの方針を示した。

　③では、地方公共団体と大学や企業の連携による就労を見据えた学びの場づくり、生涯学習を支援する先端技術活用方策などの調査研究などを盛り込んだ。

　④では、鑑賞や創造、発表する機会の拡充や、権利保護の推進、文化芸術活動を通じた交流の促進を挙げている。

　⑥では、教員の障がい者雇用に関する実態の把握、大学等の教職課程における学生の支援や採用選考試験の改善、入職後の合理的配慮に関する好事例の収集・発信を盛り込み、障がい者が教員として活躍する環境整備を進める方針を示した。

(解説 2019-05-09付)