【解説】公立中の職場体験(札幌市除く)(解説 2019-04-15付)
道教委は、29年度における札幌市を除く道内公立中学校の職場体験の実施状況をまとめた。実施率は前年度比0・6ポイント減の98・6%で、全国平均と並んだ。実施平均日数は1・5日。教育課程等への位置付けでは「総合的な学習の時間で実施」と解答した学校が98%を占めている。
職場体験の実施率は、0・6ポイント減の98・6%。国立教育政策研究所がまとめた全国の公立中学校の平均実施率と同数値となった。
道内の未実施校に関しては、当該学年に生徒が在籍しないことなどがその主な理由となっている。
学年別の実施状況(同一校での複数実施含む)では2年生が最も多く、実施期間は「1日」が57・7%、「2日」が35・1%、「3日」が6・5%などと続く。実施平均日数は1・5日。
職場体験の教育課程等への位置付けに関しては「総合的な学習の時間」が実施校全体の98%を占め、参加形態は原則として全員参加となっている。
全国の状況をみると、職場体験の実施率の平均は98・6%。教育課程への位置付けは「総合的な学習の時間」が78・2%のほか、「総合的な学習の時間として実施し、特別活動の学校行事としても読み替えている」が8・1%、「特別活動」が7・9%など、様々だった。
参加形態は、ほとんどが原則として全員参加。
事前指導にかける時間は「6~10時間」が47%と最も割合が高い。事後指導にかける時間は「1~5時間」が56・3%で最も多かった。
実施率が100%だったのは、宮城県、札幌市など14県10政令指定都市。5日以上の職場体験が域内全校で行われている自治体は、兵庫県、神戸市のみとなっている。
(解説 2019-04-15付)
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