緑化推進運動功労者総理大臣表彰　標茶町立中茶安別小中に　森林環境教育など高評価

（学校 2019-04-23付）

　標茶町立中茶安別小中学校（富田和幸校長）が、３１年緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰に輝いた。植樹活動や学校林整備などの緑化活動の推進、森林環境教育などの取組が高く評価されたもの。表彰式は２６日、東京都内憲政記念館で開かれる第１３回みどりの式典で執り行われる。

　表彰は、緑化活動の推進、緑化思想の普及啓発に顕著な功績のあった個人・団体のうち、緑化功労者表彰などを受賞し、受賞後さらに発展した活動を行っていると認められる者を表彰するもの。

　３１年は全国で３個人、１０団体が受賞。このうち３団体が小・中学校、高校となっており、道内からは標茶町立中茶安別小中が受賞した。

　同校は、昭和６年から国有未開地でカラマツなどの植樹活動を行い、昭和１３年に国からの払い下げを受けたことを契機に学校林整備に本格的に取り組んでいる。以来、世代を重ねながら活動が受け継がれ、長きにわたり地域一体となった活動が展開されている。

　近年は、植栽した樹木が伐期を迎え、平成２２年にカラマツ林の一部を伐採し、新たな散策路を整備。２３年にはＰＴＡや地域の青年部や団体などの協力で伐採跡地に大規模な植樹を実施するとともに、学校林活動の拠点施設として、ツリーハウスを建造した。同校ツリーハウスを中心に、総合的な学習の時間において、学校林を活用した森林環境教育を実践している。

　２６年からは、学年別に課題を設定し、自ら学び、考え、判断する中で問題を解決する資質や能力が育つよう、各学年の発達段階に応じた計画を立てたことによって、思考力、表現力の向上がみられるなどの成果が上がっている。

　このほか、同校は、緑の少年団活動等を通じて関係団体が主催する各種交流事業に参加するなど、地域活動のみならず、積極的に外部との交流を行っている.

　今後の活動に対しても地域が寄せる期待は大きく、学校林を活用した環境教育の推進が、強固な地域との結び付きを形成している。

　表彰式は２６日、東京都内憲政記念館で開かれる第１３回みどりの式典で執り行う。

(学校 2019-04-23付)