道内公立学校教員新採用の状況―道教委・札幌市教委 1806人を採用 辞退者は241人で増加傾向
(道・道教委 2019-05-08付)

31年度公立学校教員新採用状況
31年度公立学校教員新採用状況(クリックすると拡大表示されます)

 道教委・札幌市教委は、31年度公立学校教員新採用の状況をまとめた。札幌市を除く道内で新採用となった教員の人数は、前年度の976人を大幅に上回る1468人。うち、小学校は574人、中学校は393人と特に大きく増加している。一方、辞退者数も208人と倍近く増加しており、道教委は要因として、他の都府県教委の試験を併願する受検者の増加などを挙げている。札幌市の新採用の人数は、338人と前年度よりやや減少。辞退者数は33人でこちらも増加傾向にある。

 31年度道公立学校教員新採用の状況をみると、小・中学校、特別支援学校、高校の教諭、養護教諭、栄養教諭を合わせた登録数は計1826人。このうち、1468人が新採用となった。

 学校種別でみると、小学校が202人増の574人、中学校が237人増の393人、高校が44人増の239人など、小・中学校で特に大きく増加している。

 辞退者数は、前年度より94人増の208人。特に、養護教諭が55人、小学校が57人となり、前年度の2倍以上に増加した。辞退者数の増加について道教委は、他の都府県教委の試験を併願・選択する受検者の増加、養護教諭の受け皿となる道外学校の増加などを挙げている。

 札幌市の状況をみると、登録数は376人で、新採用となったのが26人減の338人。小学校が14人減の176人、中学校が5人減の70人、特別支援学校が12人減の66人など多くの区分で減少した一方、高校はやや増加して10人となった。

 辞退者数は、13人増の33人。小学校が18人と特に増え、中学校8人、特別支援学校が5人、養護教諭2人などと続いた。

 道教委・札幌市教委は本年度、道外の教員採用試験の受検者確保に向け、東京都内に受検会場を新設。教員としてふさわしい人材の確保に向け、積極的に取り組んでいくとしている。

(道・道教委 2019-05-08付)

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